「本気でやる気あるのか」けん制で取組み促す

 立憲民主党の泉健太代表は30日、岸田文雄総理の施政方針演説について「裏金に頭が取られていることを感じる演説だった」との印象を語るとともに実態解明を迫っていく姿勢を強調した。

 岡田克也幹事長は総理が施政方針演説に総理が挙げた順が震災対応、経済、政治刷新だったことを上げ「順番が違う。総理自ら政治への信頼を取り戻すというのであれば2番目が政治刷新ではないか」と経済最優先で進んでいる総理の姿勢が「政治刷新」を強調する言葉との整合性に疑問を示し「本気でやる気があるのか」と総理の姿勢をけん制して、取組みを促した。

 また岡田氏は2月5日から始まる予算委員会審議入りまでにキックバックを受けていた議員がどれほどいたのか、実態を示すよう求めた。岡田氏は「予算審議がいまのままでは難しい」とした。

 立憲民主党、日本維新の会、日本共産党、国民民主党の4党は自民党安倍派など派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題の実態解明へ30日、自民党に対し自民党所属の衆参全議員(378人)に裏金の有無をアンケート調査し、2月5日の予算審議入りまでに結果を報告するよう求めている。

 自民党は予算審議への影響や岸田総理(自民党総裁)の「政治の信頼回復に向け、私自身が先頭に立って(自民党政策集団がカネと人事から完全決別することなど)必ず実行してまいります」などと施政方針演説でも強調した一連の発言も踏まえ、アンケート実施など野党要求に応じていく姿勢を見せている。(編集担当:森高龍二)

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