横浜・みなとみらい線20周年 車両留置場の整備が着々 今夏にもトンネル工事着工

港の見える丘公園の崖下部分に建設された「防音ハウス」(横浜高速鉄道提供)

 横浜高速鉄道(横浜市中区)が運行するみなとみらい線(MM線)は2月1日、開業から20周年を迎える。同社が2030年度完成を目標に整備を進めているのが、車両留置場だ。工事現場では換気坑が掘り進められ、この夏にも車両留置場用のトンネル工事が始まる。

 同線の終点である元町・中華街駅から15分ほど歩くと、港の見える丘公園(同)の崖下部分に、工事拠点の巨大な白い建造物「防音ハウス」が見えてくる。高さ約14メートル、幅約9.4メートルで、「壁や天井は防音材が入ったパネルを使用して構築したため、騒音や振動が外に漏れない」(同社)という。

 工事は現在、横坑と呼ばれる全長306メートルのトンネルを、半分ほど掘り進めている。掘削は同場所から始まっており、トンネルは完成後、換気坑として使用される。車両留置場のトンネル工事は、横坑を所定の深さまで掘り進めた後に開始。今夏前には着工するという。

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