保護猫活動継続へクラウドファンディング 北上「北のしっぽ」

「元気になり、温かく迎えてくれる家族を見つけようね」と保護猫に向き合う蔵田玲理代表

 北上市の保護猫団体「北のしっぽ」(蔵田玲理代表)は活動継続に向け、猫の医療費をクラウドファンディング(CF)で募っている。飼育施設の光熱費や餌代などがかさみ、寄付だけで賄うことは難しい。手弁当で運営する蔵田代表(56)は「人間も猫も幸せに暮らせる社会を目指したい」と心を込める。

 同団体は県南中心に、捕獲した野良猫に不妊去勢手術を施し元の場所に戻す活動や飼い主、地域住民らの相談、引き取りなどに取り組む。目標額は300万円で、見守り猫や保護した猫の検査や治療に役立てる。

 同団体によると、2023年末までに831匹を保護、711匹を譲渡した。現在はボランティアや蔵田代表らの自宅、市内外の飼育施設で約170匹を世話するほか、死別などで飼い主がいなくなった北上、奥州両市の約30匹の見守りも毎日行っている。

 CFは3月15日まで。里親会は2月11、25日にともに花巻市東和町土沢の本妙寺で午前11時~午後2時に開く。寄付や猫に関する相談は北のしっぽ(north.tails@gmail.com)か蔵田代表(090.7277.9603)へ。

© 株式会社岩手日報社