SNSで知り合い女子高校生誘拐した男の裁判 「被告の行動は非常識で身勝手」執行猶予付きの有罪判決【長野・大町市】

SNSで知り合った大町市の女子高校生を誘拐したとされる男の裁判で、地裁松本支部は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

■丸山純記者リポート
「判決を言い渡された時、被告はまっすぐ前を見て落ち着いた様子で裁判長の話を聞いていました」

未成年者誘拐の罪に問われているのは、岩手県奥州市の無職の男(28)です。起訴状によりますと、SNSで知り合った大町市の女子高校生(当時16歳)が未成年であると知りながら去年8月に保護者に無断で連れ去り、岩手県の自宅で寝泊まりさせるなどしたとされます。
これまでの裁判で、2人が交際関係にあり被告が「駆け落ちしよう」と連絡していたことが明らかになっています。

検察は懲役2年を求刑し、弁護側は、「被告の反省は真摯で更生の可能性がある」として、執行猶予付きの判決を求めていました。
1日の裁判で、永井健一裁判長は「被害者は2か月間家族や友人と連絡が取れず、学校にも行けなかった。両親の苦しみも大きく、被告の行動は非常識で身勝手」などとして、懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

弁護側は控訴しない方針です。

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