仏ビオメリュー、中国で血液培養ボトル生産

仏ビオメリュー、中国で血液培養ボトル生産

1月27日、蘇州滸墅関経済技術開発区にある梅里埃(蘇州)生物製品。(蘇州=新華社配信)

 【新華社南京2月1日】フランスに本拠を置く世界的な体外診断薬メーカー、ビオメリューは1月27日、同社の微生物検査に用いる「BACT/ALERT」専用血液培養ボトルを中国で初めて製造、発売したと発表した。同社の現地化戦略の新たな進展となった。

 同社は2019年、江蘇省の蘇州滸墅関(こしょかん)経済技術開発区に、体外診断用試薬の開発・生産を手がける梅里埃(蘇州)生物製品を設立。原産国以外で唯一、ビオメリューの微生物培養ボトルの生産拠点として運用を開始した。昨年のプロジェクト完了後も引き続き生産能力を増強、今回発売した血液培養ボトルを含め5製品を生産している。

仏ビオメリュー、中国で血液培養ボトル生産

1月27日、ビオメリューが中国で製造した血液培養ボトルの発売セレモニー。(蘇州=新華社配信)

 ビオメリューの陳維和(ちん・いわ)中華圏総経理は、現地生産の血液培養ボトルの発売は同社の現地化戦略にとって重要な一歩となると指摘。世界をリードする感染症診断の技術を中国に呼び込み、中国での製品の生産を進めるのがねらいだと説明した。

 同開発区はここ数年、バイオ医薬品産業の振興に力を入れている。同社のほか、米試薬大手のサーモフィッシャーサイエンティフィック、米臨床検査大手のラボラトリー・コーポレーション・オブ・アメリカ・ホールディングス(ラボコープ)など、バイオ医薬品分野の主要企業約100社が入居している。(記者/劉巍巍)

仏ビオメリュー、中国で血液培養ボトル生産

1月27日、ビオメリューが中国で製造した血液培養ボトル。(蘇州=新華社配信)

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