シメオネ、コパデルレイ準決勝の日程に“怒り” 「対戦相手と丸2日の休養差があるなんて不公平であり、何より“ファン”に失礼だ」

写真:アトレティコ・マドリードを率いて12年のシメオネ ©Getty Images

アトレティコ・マドリードは1月25日に行われたコパデルレイ準々決勝でセビージャを破り、ファイナルの切符を懸けた準決勝でアスレティック・ビルバオとの対戦が決定している。コパデルレイは準決勝のみがホーム&アウェイ方式となっており、アトレティコは第一戦を2月7日、ホームのシビタス・メトロポリターノで戦う。

その重要な一戦に中2日で臨むことになるアトレティコに対し、アスレティックは中4日と、日程面で大きな差が生じている。

アトレティコを率いるディエゴ・シメオネ監督は31日のラージョ・バジェカーノ戦後の記者会見にて、「マドリードダービーから2日後にコパデルレイ準決勝を控えていること。加えて、アスレティックとは中2日分の試合間隔差があること」についてシメオネ監督は以下のようにコメントした。
 
「“ファン”に対して失礼な行為だ。コパデルレイのような重要なトーナメントの準決勝において、対戦相手と丸2日分の休養差がある日程を組むなんて不公平だ。1日の差なら起こることだし、まだ理解可能だ。開催日を1日遅らせることも可能なのに、協会が試合日を変えようと思わないのであれば、それは我々の“ファン”に対しリスペクトが欠けている。彼らのサポートは準決勝進出に値するものだ」

やや怒り気味のトーンで1度は話を終えるが、次の記者の質問が始まると、その質問を1度ストップさせたシメオネ監督。言い残したことがあると、再び強い口調で以下のように語った。

「俺は自分達が勝ちたいから主張していた訳ではない。問題は“ファン”にリスペクトが欠けているという点だ。我々のファンは選手が良いコンディションでプレーすることを望んでいるし、スタジアムには選手の最高のパフォーマンスを見に来てるんだ。もし片方が試合まで中5日あって、一方が中3日しかないならイライラするさ。怒って当然だろ」

協会の決定に不快感を示したシメオネ監督は、怒りの原因は“ファン”へのリスペクトが欠けている点であることを強調した。

昨年11月にはアトレティコとの契約を2027年まで延長したシメオネ監督。ファンから絶大な信頼と人気を誇る要因は、監督としてクラブにもたらしたタイトルだけではなく、公の場でファンへのリスペクトを忘れない発言もその要因となっているだろう。

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