大竹しのぶ×永瀬正敏×室田日出男による愛憎劇 石井隆監督『死んでもいい』Blu-ray化決定

石井隆監督による1992年の映画『死んでもいい』のBlu-rayが、5月10日に発売されることが決定した。

本作は、2022年5月22日に急逝した石井監督の劇場長編第2作。大竹しのぶ、永瀬正敏、室田日出男の共演で描かれる三つ巴の愛憎劇だ。

初夏の大月駅に降り立った信(永瀬正敏)は、突然の雨の中、名美(大竹しのぶ)に出会う。心魅かれるまま名美の働く不動産屋を訪れた信は、社長の土屋英樹(室田日出男)にアパートを借りたいと突然申し出る。信は名美が英樹の妻であることを知るが、成り行きから、英樹の下で働くことに。あるドシャ降りの夕方、帰りの遅い信を名美が探しにいくと、信は思いつめた表情でモデルルームにいた。自分を押さえ切れない信はそこで名美を犯してしまう。しかしその後、今度は名美が誘うように2人はベッドで肌を合わせるのだが……。

カメラマン・佐々木原保志の監修により、オリジナルネガよりローコンプリントを起こして制作したHDマスター版を元に初のBlu-ray化が実現。映像特典として、2000年に収録された大竹、石井監督、岡田裕プロデューサーのインタビュー映像が収録されるほか、新たに発見された石井監督直筆の絵コンテが本編全シーン分、242ページの静止画として収録される。

さらに封入特典として、撮影当時、石井監督が雑誌上に連載していた「死んでもいいとも日記」を再録。本作に関連する記事を掘り起こしたキネマ旬報特別編集ブックレットが付属する。

(文=リアルサウンド編集部)

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