「二度と起きて欲しくない」 強盗致死事件で妻亡くした男性が講演 千葉・松戸市

「二度と起きて欲しくない」 強盗致死事件で妻亡くした男性 警察署で講演

 最愛の妻を犯罪の被害で亡くした遺族の男性が2月1日、千葉県松戸市内の警察署で講演し、大切な人を突然失った悲しみなどを訴えました。

 講演を行ったのは、2010年に松戸市内で起きた強盗致死事件で妻を亡くした菊池久平さんです。

 講演は犯罪被害者への支援の充実を図ろうと松戸警察署と松戸東警察署などが行ったもので、管内の警察官や医療機関、それに防犯協会のメンバーなど約20人が参加しました。

 菊池さんの妻すみ子さんは当時、自転車で走行中に後ろから来たバイクの2人組の男にバッグを奪われた際、転倒して頭を強く打ち亡くなりました。

 犯人は当時24歳の男と19歳の少年でした。

 菊池さんは、男らに強い怒りを抱きながら裁判に臨んだことや、会社の同僚や友人に励まされたことで悲しみから立ち直った経験を話し、犯罪被害者は悲しみを一人で抱え込まないことが重要だと訴えました。

菊池久平 さん
「二度とこんなことが起きては欲しくないという気持ちが強い。今回の事件には未成年者がいたので、高校生などを相手にする時はそういう気持ちを伝えて、犯罪に誘われた場合はきっぱりと断る勇気を持ってもらえればという気持ちでずっと講演している」

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