サメの肝臓をバケツの水につけると… 「驚きの生態」が明らかに

バケツの水に浮く「サメの肝臓」がX上で話題になっています。

投稿したのは、「サメ社会学者」として活動する@shark_sociologyさん。

当ポストは2024年1月31日時点で1万4000件を超えるいいねを集めており、「試してみたい」「私も浮きそう…」「フォアグラも浮くのかな」と多くの反響が寄せられています。

記事後半では、全国の魚介類の消費額についても紹介します。

※投稿写真は【写真3枚】をご参照ください。

※今回紹介するポストは、投稿者様の許可を頂いております。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

サメをバケツの水に入れると…

出所:@shark_sociology

「サメ類は体にウキブクロがないので、油をたっぷり含んだ肝臓で浮力を維持しています(それでは足りないらしく泳ぎを止めるとほとんどが沈みますが)」というコメントとともに投稿されたのは、1本の動画でした。

そこに収められていたのは、白っぽくてぶよぶよしたサメの肝臓。バケツの水に入れると、すぐにぷかぷかと浮き始めました。

出所:@shark_sociology

サメが脂たっぷりの肝臓で浮力を維持していたとは驚きですね。ここで気になるのは、なぜサメには浮き袋がないのかという点です。

浮き袋がないと深海と表層を自在に行き来できる

浮き袋とは、硬骨魚が持つ袋状の器官のこと。多くの魚はこの浮き袋を使って、浮力を調整しているそう。

軟骨魚であるサメには、浮き袋がないかわりに肝臓で浮力を得て体が沈まないように調整しています。

浮き袋がないと深海で水圧がかかってもあまり影響を受けず、深海と表層を自在に行き来できるとのこと。

ちなみに投稿主のRickyさんによると、サメの肝臓は食べられるそう。サメ肝油が健康食品として販売されているほか、Rickyさんもシュモクザメのレバーペーストを食べたことがあるのだそう。

ただし、食べ過ぎるとビタミン過剰摂取などの中毒症状を起こすリスクもあるので大量摂取はNG。もしサメの肝臓が手に入ったとしても、大量摂取するのはやめておきましょう。

サメの魅力と一番好きなサメは?

大きな話題を呼んだサメの肝臓の動画。

動画を投稿したのは、「サメ社会学者」としてサメについての発信を行うRickyさん(@shark_sociology)です。

Rickyさんにサメの魅力について伺うと、「一つ挙げるなら、多様性だと思います。人を襲う怖いイメージが強いと思いますが、大きくても30cm程度にしかならないもの、砂の中に隠れてじっとしているもの、ヒレを使っててちてち海底を歩くものなど、本当に多種多様な仲間がいます」と話してくれました。

また、一番好きなサメについては「一番を決めることは難しいのですが、水族館で見られるサメの中で推したいのはシロワニですね」とのこと。

提供:@shark_sociology

歯がむき出しで狂暴そうに見えるシロワニですが、実際は非常におとなしくてRickyさんも小笠原の海で一緒に泳いだことがあるとのこと。

「全体的なフォルムもカッコイイのですが少しお腹のあたりがポテッとしており、どこか可愛らしさもあるサメです。危険性ばかり強調されがちだけど多様な魅力を持っているサメを象徴する存在のようで、個人的にはもっと人気が出て欲しいと思っています。シロワニは子宮内で共喰いをするとよく紹介されますが、実は観察された事例が非常に少なく、繁殖について謎の多いサメです。そういうミステリアスなところもシロワニの魅力の一つですね」とたっぷり語ってくれたRickyさん。

映画の影響で凶悪なイメージが定着しているサメですが、種類によってその生態や危険度はさまざまなようですね。

サメ類は体にウキブクロがないので、油をたっぷり含んだ肝臓で浮力を維持しています(それでは足りないらしく泳ぎを止めるとほとんどが沈みますが・・)。

実際にサメの肝臓を水に入れると浮かびました。

ご自宅にサメの肝臓がある方は試してみてください。 pic.twitter.com/RG9yGrHEJP

— サメ社会学者Ricky YouTube&サメブログ (@shark_sociology) January 21, 2024

サメの興味深い生態について発信

ここからは、総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2020年〜2022年平均)」を参考に全国でもっとも魚介類を購入している都市を紹介します。

1位は富山市の8万8471円で、2位は青森市の8万7151円、3位は札幌市の8万3434円でした。全国平均が7万5171円なので、富山市と青森市は1万円以上魚介類を購入している計算になります。

いかがだったでしょうか。今回は、Xで話題になっている「サメの肝臓」について紹介しました。

RickyさんのXアカウントやYouTubeでは、ほかにも興味深いサメの生態がたくさん紹介されています。気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

参考資料

  • @shark_sociology
  • 総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2020年〜2022年平均)」

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