首都圏の大雪予想 東京は2年ぶりの積雪か 降り出しの予想早まる

関東にたびたび大雪をもたらせる「南岸低気圧」。過去には2014年2月、南岸低気圧による記録的な大雪で、最大積雪深が山梨県甲府市で114cm、群馬県前橋市で73、埼玉県熊谷市62cmなど観測史上1位の大雪となりました。東京都心でも2014年には2月に27cmの積雪を2回観測し、首都圏を中心に道路、鉄道、航空の交通機関などに甚大な影響が出ました。

きょう(5日)からあす(6日)にかけて、前線を伴った低気圧が本州の南岸を通過していきます。低気圧が発達しながら通過すること、低気圧の北側にあたる下層寒気の気温が低いことです。今回は、850hPaの上空1500m付近の気温が関東で-3℃以下となり、さらに下層でも氷点下の気温となることが予想されることから地上付近も気温が低く、雪の範囲が平野部に拡大することが予想されます。

きょうの昼前から低気圧に伴う雨雲、雪雲がかかり出す予想です。平野部ははじめ降り出しが雨としても、降水の時間が長いことから気温が低下し、雪に変わり積雪が増加する恐れがあります。山沿いは降り出しから雪となり、警報級の大雪となるでしょう。あす昼頃にかけて断続的に雪が降り、きょうの夕方以降~あす未明にかけてが雪の降り方のピークとなりそうです。

予想される降雪量は、
5日6時から6日6時までに予想される24時間降雪量(多い所で)
関東地方北部の山地 30センチ
関東地方北部の平地 20センチ
箱根から多摩地方や秩父地方にかけて 20センチ
関東地方南部の平地 7センチ
甲信地方 30センチ

6日6時から7日6時までに予想される24時間降雪量(多い所で)
関東地方北部の山地 10から20センチ
関東地方北部の平地 1から5センチ
箱根から多摩地方や秩父地方にかけて 1から5センチ
関東地方南部の平地 1から5センチ
甲信地方 5から10センチ

今回、東京都心で1cm以上観測すると、2年ぶりの積雪となります。首都圏は雪に慣れていないこともあり、少しの雪でも交通機関などに影響が出てくる恐れがあります。道路ではスリップ事故が多発したり、積雪や路面凍結により通勤・通学に大きな影響が出る可能性もあります。早めの支度やリモートワーク等の活用など検討をしてください。

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