「結婚式への参列はやめるつもりです」 既婚男性と2人きりでお泊りキャンプに行く友人に忠告した結果【後編】

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相談するだけしてアドバイスを聞かない友人には、「だったら相談しないで」と言いたくなるもの。挙句、さもありなんという結果になり泣きついてこられても困るだけだろう。

近畿地方の20代女性は、高校時代から10年の付き合いがあった友人に「非常識な相談」を持ちかけられたことがきっかけで、絶縁することになった。

相談の内容は、既婚で子持ちの男性と泊まりでキャンプに行くが、自身の彼氏に正直に言うべきかどうかというもの。女性は彼氏が傷つくから「黙って行きなさい」とアドバイスするも、後日、友人は「彼氏に全部喋ったら、嘘つこうとしたことを怒られた~」と泣きついてきた。

友人に、うんざりしつつも関係を続けていた女性だったが、このときばかりは「長年の我慢」が爆発した。

「あなたの考えは正直言って甘い」

女性はなぜアドバイス通りにしなかったのかと、友人をなじったのだろう。友人は「どれだけ考えても納得できなかった」「あなたみたいに器用にできたらいいんだろうけど、私はそうしたくない」「大切な人が相手だからこそ、真っ直ぐ向き合いたいんだ」と言い訳をしてきた。

これらはLINEでのやり取りだったそうだが、「困ってしまいました」と女性はうんざりした様子。そこで、

「あなたの考えは正直言って甘い。そんな馬鹿正直なことで上手くやっていけるほど世の中甘くない」

と正論をぶつけた。

これに友人は、女性に「性格・生き方を否定された」と、グループで付き合いがあった友人2人に泣きついたというから始末が悪い。

その2人も困惑したのか、女性の気持ちに共感を示すものの、件の友人には「曖昧なフォローを入れるばかり」だった。2人のどっちつかずの対応に「私に折れさせて穏便に済まそうと考えていた」と女性は感じ、苛立ちを覚えたようだ。

「その後いくつかのトラブルを経て、我慢できなくなった私は件の友人に絶縁を言い渡し、連絡先は全てブロックしました。曖昧な仲裁をした残り2人の友人とは、本人たちの希望もありこれまで通り仲良くしようと思っていました」

問題の友人と絶縁したものの、グループの2人との友情は続くと思われた。ところが、そのうちの1人は結婚式を控えており、女性にこう尋ねてきた。

「〇〇ちゃん(絶縁した友人)を結婚式に招待しても、あなたは来てくれるか」

さらに、

「今さらだけど、〇〇ちゃんだけを責められない」

「アドバイスを無視したとは言え、その子の人生なんだからどうぞご勝手にって思う」

「間違ったことをしそうなら友人として止めてあげるべきなんだろうけど、私は何が正しいかなんて分からないから責任とれないタイプだな」

などと続けた。この友人について女性は、

「仲良くする気もなくなってしまいました。付き合いは長くてもともに過ごした時間は薄く、何でも話せる友人というわけではなかったので、このあたりが潮時だろうか」

と思うに至った。

「今後の付き合いはしたくないので結婚式への参列はやめるつもりです。絶縁したのはまだ1人ですが、結局残り2人との縁も切れてしまうだろうし、その方が私も楽だと思います」

先に絶縁した友人がきっかけで、グループの2人との関係も見直すことになったようだ。グループ付き合いの場合、そのなかの1人と切れると残りの友人との関係もぎくしゃくするから仕方のないことかもしれない。

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