中国・湖北省武漢市のGDP、23年は2兆元超す

中国・湖北省武漢市のGDP、23年は2兆元超す

1月23日、武漢長江大橋を通過する列車。(小型無人機から、武漢=新華社記者/肖芸九)

 【新華社武漢2月5日】中国湖北省武漢市統計局と国家統計局武漢調査隊がこのほど発表した同市の2023年の域内総生産(GDP)は初めて2兆元(1元=約21円)を超え、前年比5.7%増の2兆11億6500万元だった。同市は、中国で9番目にGDPが2兆元を上回る都市となった。

 武漢は中国の工業、商業の重要都市である。ここ数年、質の高い発展を最優先任務、さらには新たな発展枠組みを構築する戦略的任務に位置付け、長期目標と短期目標を組み合わせ、成長の安定確保と構造調整に力を入れ、経済の質の向上および規模の合理的な成長を促してきた。

 23年、一定規模(主要業務の年間売上高2千万元)以上の工業企業の増加値(付加価値額)は前年比4.6%増加し、一定規模以上の工業企業数は3458社に上り、過去最多を更新した。新興産業は急速に発展し、一定規模以上のハイテク製造業企業の増加値は6.8%増となった。

 サービス業は回復が加速し、増加値は6.2%増の1兆2736億3600万元だった。一定規模以上の交通輸送・倉庫保管、郵政業企業の売上高は20.0%以上増加した。中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」のうち、武漢を発着する列車の運行本数は1千本を超え、武漢港のコンテナ取扱量は279万TEU(20フィートコンテナ換算)で、長江中・上流港湾で首位となった。

 同市は消費の回復、拡大に向け複数の促進策を講じ、社会消費財小売総額は8.6%増の7531億9千万元となり、4年ぶりに7千億元台に回復した。

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