ヤンキースはスネルに「ロドン以上」の条件を提示か 米記者報道

ヤンキースはカブスからFAとなったマーカス・ストローマンと2年3700万ドルの契約を結び、今オフの先発補強を終えたとみられている。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は「ヤンキースは先発投手市場に目を向けていない」と現状をリポートした。しかし、ストローマン獲得の前には、昨季2度目のサイ・ヤング賞を受賞したブレイク・スネルの獲得を目指していたことが明らかになっており、ヘイマン記者は「カルロス・ロドンを上回る条件を提示することに前向きだった」と報じている。

ヤンキースがスネルに提示したオファーは「6年1億5000万ドル」だったと言われているが、正確なオファー内容は当人たちしかわからない。しかし、ヘイマン記者によると、ヤンキースは契約交渉のなかで「ロドン以上」の契約を結ぶことに前向きな姿勢を見せていたという。昨オフ、ヤンキースはロドンと6年1億6200万ドル(年平均2700万ドル)で契約。ヤンキースはこれを上回る条件をオファーする気があったようだ。

ところが、スネルは年平均3000万ドルを超えるような大型契約を目指しており、自身が結ぶべき契約の比較対象としてナショナルズが2019年オフにスティーブン・ストラスバーグと結んだ7年2億4500万ドル(年平均3500万ドル)の超大型契約を挙げていたという。ヤンキースはスネル側の希望条件を受け、双方が歩み寄って契約を結ぶのは困難と判断。スネル争奪戦から撤退し、先発補強のターゲットをストローマンに変更した。

2度目のサイ・ヤング賞を受賞した直後という絶好のタイミングでFA市場に出てきたスネルだが、2月に入っても契約が決まらないのは、過去の不安定な実績に加え、2億ドル超の大型契約を希望していることが大きく影響しているのだろう。現時点でスネルに2億ドル超の大型契約をオファーしそうなチームは見当たらず、最終的にはスネル側がある程度の妥協を強いられることになりそうだ。

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