藤浪とディークマンを獲得したメッツ 今オフの戦力補強は終了か

メッツはオリオールズからFAとなった藤浪晋太郎、レイズからFAとなったジェイク・ディークマンとそれぞれ1年契約で合意したことが報じられている。これにより、メッツの今オフの戦力補強は終了したとみられる。「SNY」のアンディ・マルティノ記者は、藤浪とディークマンの契約合意が報じられる前日の時点で「メッツの戦力補強はほぼ終了している」とリポート。まだ1000万ドルから1500万ドルほどの補強資金が残っているとみられるが、これは夏場のトレード補強の予算としてキープしておく方針のようだ。

昨年のトレード・デッドラインでジャスティン・バーランダー、マックス・シャーザーといった主力選手を次々に放出し、メジャー史上初の「ペイロール3億ドル超え」を達成したチームを解体したメッツ。デービッド・スターンズを編成本部長に迎えた今オフは、山本由伸の獲得に失敗するなどビッグネームをチームに加えることはしていないが、ハリソン・ベイダー、タイロン・テイラー、ジョーイ・ウェンドル、ルイス・セベリーノ、ショーン・マナイア、エイドリアン・ハウザー、ホルヘ・ロペス、ディークマン、藤浪と多くの新戦力を獲得し、アダム・オッタビーノとも再契約を結んだ。

メッツは今季を「2025年以降のコンテンドに向けた移行期間のシーズン」と位置付けていると言われており、今オフに獲得した選手のほとんどは1年後にFAとなる。あくまでも次の黄金期を作るまでの「つなぎ役」に過ぎないわけだが、セベリーノやマナイアといった新戦力がしっかりと実力を発揮し、そこにフランシスコ・リンドーア、ピート・アロンソ、千賀滉大、エドウィン・ディアスといった主力スター選手たちの活躍が加われば、ポストシーズン進出を成し遂げても不思議ではないくらいの戦力は揃っている。

ロースターで不安が残るのは三塁手と指名打者だが、三塁は若手のブレット・ベイティとマーク・ビエントスを競わせ、ベテランのジョーイ・ウェンドルがサポートする体制となる。指名打者については、J・D・マルティネスやホルヘ・ソレアの獲得に乗り出すという噂もあったが、彼らの値段が大きく下がるようなことがない限り、DJ・スチュワートら現有戦力で賄っていく方針のようだ。

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