マカオ、アフターコロナでホテル業界の人材需要高まる

大勢の旅客で賑わうグランドリスボア前(資料)=2023年8月、マカオ半島・中区にて本紙撮影

 インバウンド依存度の高いマカオ経済はコロナ禍で長期低迷を余儀なくされ、雇用の調整弁となる海外労働者が大幅減となったが、昨年(2023年)の年初からアフターコロナで社会・経済の正常化が進み、インバウンド旅客数が急回復する中、再び増加に転じているようだ。

 このほどマカオ政府労工事務局が公表した統計を参照すると、昨年12月末時点のマカオにおける海外労働者数は約17.6万人で、前年同時期から約2.1万人増だった。ただし、コロナ前2019年同時期との比較では約2万人減という状況。

 業界別では、ホテル・飲食業で海外労働者の戻りが顕著となっており、前年同時期から約1.2万人増の約4.9万人で、昨年の新増分の約57%を占めた。

 このところマカオでは新ホテルの開業ラッシュが続いており、ホテル客室供給数は2019年から約1割増となる約4.7万室に上っている。マカオ政府旅遊局では、今年のインバウンド旅客数が昨年(約2823万人)を上回る3300万人に達するとの見込みを示し、また宿泊を伴う旅客の割合を増やす施策も講じるとしており、今後もホテル業界における人材需要が高まるとみられる。

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