『新空港占拠』牛=サーヤの登場に「待ってました!」 和泉の“衝撃動画”の真偽は?

櫻井翔が主演を務める日本テレビ系土曜ドラマ『新空港占拠』第4話に、“あの人”が登場したことが話題を呼んでいる。このドラマの見どころとして、武装集団「獣」の正体に関する考察が挙げられるが、第4話では「馬」の堀江海斗を竹内まなぶ(カミナリ)、「猪」の松長仁に後藤剛範、そして「牛」の掛川瑠美をサーヤ(ラランド)が演じていることが明らかとなった。

放送後、サーヤが自身の公式X(旧Twitter)で「牛」の仮面を外した際のカットを載せると、「出てきた瞬間叫びました!」「サーヤちゃんかなって思って1話からずっと楽しみに待ってました!」とファンからのコメントが相次いだ。

近年では『かしましめし』(テレビ東京系)や『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)に出演するなど、芸人としての活動以外にもマルチに活動しているサーヤ。実は女優としての評価は『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督のお墨付き。「サーヤさんは憑依型。普段ではない、別人になっている感じ。めちゃくちゃ女優向き。見つかるぞ、と思う」と過去に言葉を残しており、今回の抜擢は予言通り、その演技力がまさに“見つかった”わけだ。(※)サーヤ演じる「牛」こと掛川瑠美の抱える闇も、そう遠くないうちに暴かれそうな予感。

■綾部の乗っていた車のナンバーが「315(サイコ)」

一方、物語は怒涛の展開を迎え、謎の警官・綾部(吉田健悟)がえみり(吉田帆之華)と裕子(比嘉愛未)を拉致する。これまで、「犬・鼠・もしくは13番目の動物なのでは?」と考察が飛び交っていた綾部だが、獣はえみりと裕子の拉致を知らなかったことから、彼は獣ではないとの意見もある。

そうなると、まだ謎の多い「山猫」サイドの人間なのではないかとも考えられる。現状では、“武蔵の兄が山猫説”も有力説としてSNS上では反響を呼んでいるが、まだ断定するにはヒントが足りないかもしれない。

ちなみに、錠剤をバリバリと食す狂気的な一面が印象的だった綾部だが、彼が乗っていた車のナンバーが「315(サイコ)」という点にはつい笑ってしまう。

■大きな衝撃があった和泉の“フェイク動画”

そして今回、視聴者と武蔵(櫻井翔)の心が最も揺さぶられたであろう展開はやはり、映像に残っていた川越(片桐仁)に毒を盛った人物の正体が和泉(ソニン)だったことだろう。まさかの展開に視聴者からは、「ソニンだけは信じてたのに……」「一番の衝撃です」といった声が寄せられている一方、この映像は、和泉を陥れるためのフェイク動画説も濃厚とされている。それも獣ではなく、和泉を退場させたい警察側の仕業であると辻褄が合う。

和泉が標的にされた理由は、大久保警備部長の「県警の失態を配信するな」という指示に逆らったことに起因すると思われる。警察側には、和泉が指揮を執り続けることで、明るみに出てしまうかもしれない暗い秘密がまだ存在するのだろう。

獣のリーダー、龍はこの事態を予見し、「目に見えるものが全て真実とは限らない」というメッセージを武蔵に伝えるために、フェイク動画の手がかりを提供したのではないか。この動画が偽であることを示す証拠に、監視カメラで捉えられた和泉とその映像を閲覧している和泉を比較すると、耳のピアスの有無に違いが見られる。

第1話で、獣の一員である蛇の正体が駿河紗季(宮本茉由)であることが明かされたが、彼女は警察を退職し結婚したはずだった。結婚式の写真に映る新郎は、加工されたマネキンのフェイク画像。このような事例からも、フェイク技術を駆使して動画を作成することは、警察内部の人間であれば比較的簡単である可能性がうかがえる。

和泉にはアリバイがあるという意見も。和泉が大久保警備部長と電話で話してた時間が、動画の左下に記載されているペットボトルの水に毒を入れている「18:52」という表記と同じなのである。人質側でも毒についての騒動で一悶着あった後だが、まだ終結までは遠そうだ。

武蔵と視聴者が頭を悩ませている今もなお、きっと山猫がじっとこちらを見つめているに違いない。

■参考
※ https://www.oricon.co.jp/news/2213142/full/
(文=すなくじら)

© 株式会社blueprint