レジで「ありがとう」と「ほぼ言ってなかった」50代男性、心境に変化 今は「必ず伝えています」そのワケは?

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普段からスーパーやコンビニなどでレジの店員に「ありがとう」と伝えているだろうか。その一言だけで、お互いに気持ちよくやり取りができることに異論はないだろう。キャリコネニュースでは「レジで『ありがとう』と言っていますか?」というアンケートを実施すると、さまざまな意見が寄せられた。

「ほぼ今まで言ってなかったと思います」

と語るのは、50代前半の男性(福島県/教育・保育・公務員・農林水産・その他)だ。それが今では「ありがとう」と店員に言っているそうで、どのような心境の変化があったのだろうか。(文:林加奈)

「今まで自分は上から目線でお店の店員さんと接してたんだなって」

この男性は、以前は店員に「ありがとう」とほとんど言っていなかった。その理由について、

「お客だぞ!っていう気持ちだったんでしょうね。『なんでこっちがありがとう?』って思ってたんです」

と明かす。それがなぜ「ありがとう」と言うようになったのだろうか。

「よく行くカフェでレジに近い席に座ります。ほとんどの人が店員さんに『ありがとう』『ありがとうございます』って言ってました。いやぁ、ショックでした。今まで自分は上から目線でお店の店員さんと接してたんだなって」

多くの人が店員にお礼を伝えているのを見て、心動かされたようだ。男性はそれ以来、「どんなお店に入っても必ず店員さんには『ありがとう』と伝えています」と投稿を結んだ。

「自分が買いたいタバコの銘柄をわかってる店員さんもいます」

コンビニでレジの経験があるという50代前半の男性(愛知県/技能工・設備・交通・運輸)は、「ありがとうと言われたときをよく覚えてますし、うれしかったですね」という自身の経験から、店員に「ありがとう」と伝えるようにしている。

「レアな件ですが」と前置きし、「自分が買いたいタバコの銘柄をわかってる店員さんもいます。タバコを吸う人間にとっては心の中でニヤッとする瞬間」とも明かす。常連客の顔を覚えられても、たくさんあるタバコの銘柄まで覚えるのは簡単なことではないだろう。そのような店員には「自然と『ありがとう』と出てきますね」というが、

「スーパーでも薬局でも、レジで『ありがとうございました』と言われたら『ありがとう』と答えます。両論あるかもしれませんが、感謝の言葉を言われて(言って)嫌な思いはお互いしませんよね」

と結んでいる。

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