中国海南省で越冬水鳥の同時モニタリング実施

中国海南省で越冬水鳥の同時モニタリング実施

記念撮影する「2024年海南省越冬水鳥同時モニタリング」に参加した一部メンバー。(1月14日撮影、海口=新華社配信/陳金泰)

 【新華社海口2月6日】世界の渡り鳥の主要な飛来ルートの一つである東アジア・オーストラリア地域フライウエー上にある中国海南省は、冬でもほぼ20度以上の温暖な気候と豊かな湿地資源に恵まれ、多くの水鳥を集める。

 水鳥と自然の調和のとれた景色が各地で見られるこの島でこのほど、2024年越冬水鳥同時モニタリングが3日間にわたって実施された。

中国海南省で越冬水鳥の同時モニタリング実施

海南省儋州市で渡り鳥を観測する調査スタッフ。(1月14日撮影、海口=新華社記者/陳子薇)

 調査実施機関の一つである海口畓榃(とうたん)湿地研究所によると、今回は同時モニタリングポイントを全部で61カ所設置。10組の調査グループの計91人が参加した。海南省では近年、沿岸の養殖池を湿地に戻す事業や海岸地帯の生態系修復プロジェクトなどが功を奏し、主要な水鳥生息地の環境が大きく改善している。

中国海南省で越冬水鳥の同時モニタリング実施

海南省臨高県で渡り鳥を観測する調査スタッフ。(1月13日撮影、海口=新華社記者/陳子薇)

 省内の新盈マングローブ国家湿地公園の監視員である羅理想(ら・りそう)さん(50)は、第9調査グループのリーダーとして調査に参加した。普段の仕事は鳥類の観測とマングローブのパトロールで、頻繁な野外調査で真っ黒に日焼けしている。周辺の土地と鳥のことを熟知し、いつどこでどんな鳥が見られるか、「羅さんに聞けばまず間違いはない」という人物だ。今回は高校生、動物保護団体のメンバー、博士課程の学生、森林保護員、大学教授らからなるボランティアチームを率い、儋州(だんしゅう)市と臨高県の7カ所の観測ポイントで越冬水鳥の調査を実施した。(記者/陳子薇)

中国海南省で越冬水鳥の同時モニタリング実施

海南省臨高県で渡り鳥を観測する調査スタッフ。(1月13日撮影、海口=新華社記者/陳子薇)

中国海南省で越冬水鳥の同時モニタリング実施

干潟で餌を探す水鳥。(1月14日撮影、海口=新華社配信/曽暁起)

中国海南省で越冬水鳥の同時モニタリング実施

湿地で休み、餌を探す水鳥の群れ。(1月13日撮影、海口=新華社配信/羅理想)

中国海南省で越冬水鳥の同時モニタリング実施

湿地で餌を探すヘラシギ。(1月13日撮影、海口=新華社配信/羅理想)

中国海南省で越冬水鳥の同時モニタリング実施

堤防で休む水鳥の群れ。(1月14日撮影、海口=新華社配信/曽暁起)

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