千葉から完全獲得。利益14億円でも不満?パルチザンがサウダーニャ放出拒否

マテウス・サウダーニャ 写真:Getty Images

ジェフユナイテッド市原・千葉は昨年末、FWマテウス・サウダーニャが期限付き移籍先のパルチザンへ完全移籍すると公式発表。セルビア1部リーグで2桁ゴールと結果を残していることもあり、トルコ1部フェネルバフチェなど複数クラブからの関心が報じられる中、パルチザンが巨額オファー拒否を明らかにしたという。

現在24歳のサウダーニャは、2021年1月にブラジル1部ECバイーアから千葉へ移籍。千葉ではスタメンでの出場機会が少なく、2022年8月以降は中国1部・成都銭宝やアゼルバイジャン1部ネフチ・バクーへ期限付き移籍。しかし昨年夏にパルチザンへ加入すると、2023/24シーズンのセルビア1部リーグでここまで17試合スタメン出場で14ゴール5アシストをマーク。絶対的ストライカーとして活躍する中、昨年12月26日に千葉からパルチザンへの完全移籍が正式決定した。

またブラジルメディア『グローボ』が、パルチザンから千葉に支払われる移籍金額が130万ユーロ(約2億円)だと報道。ドイツ発の移籍専門サイト『トランスファーマルクト』はパルチザンと同選手が新たに2027年6月までの複数年契約を結んだと伝えていた。

サウダーニャの去就を巡っては、トルコメディア『Fanatik』が今年1月中旬、フェネルバフチェが同選手の獲得に向けてパルチザンに移籍金600万ユーロ(約9億5000万円)のオファーを提示したと報道。本人がフェネルバフチェ移籍に前向きである一方、パルチザンは1000万ユーロ(約15億9000万円)を求めていると伝えていた。

またフィオレンティーナの専門サイト『スペースヴィオラ』のロレンツィオ記者は、フェネルバフチェ、トリノ、エラス・ベローナ、セビージャ、バレンシア、トゥールーズがサウダーニャに関心を寄せているとリポート。トルコのテレビ局『NTV』は1月26日に「フェネルバフチェはボーナス込みの800万ユーロ(約12億9000万円)で再びオファーを提示する予定だ」と伝えていた。

しかしセルビアメディア『Telesport』は5日、パルチザン幹部の話として「移籍金1000万ユーロによるサウダーニャの獲得オファーを拒否した」とリポート。これによると、クラブ幹部は「サルダーニャを売らなかったことを後悔していない。どのクラブが正式オファーを提示したのか言いたくない。彼が今の調子を維持すれば、シーズン終了後にクラブ史上最高額の選手としてここを去るかもしれない」と、シーズン中の放出に否定的な姿勢を見せたという。

イタリアやフランスなど、欧州主要リーグの移籍ウィンドウはすでに終了しているが、トルコは今月9日が移籍ウィンドウ最終日だ。サウダーニャ獲得へ、フェネルバフチェに新たな動きがあるか注目が集まる。

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