本州の南岸を進む低気圧の影響で、関東甲信の各地で雪が降り、栃木県内ではスリップ事故が９８件発生しました。日光市では除雪作業をしていた男性が転倒し、けがをしています。
宇都宮地方気象台によりますと、２４時間に降った雪の量は６日午前１０時現在、宇都宮で４センチ、奥日光で２８センチ、那須高原で２９センチとなっています。
県の北部に出されていた大雪警報は、午前３時５０分に解除されましたが、けが人も出ています。日光市では６日の朝早く、除雪作業中の２０代の男性が転倒して頭を打ち軽いけがをしています。
雪のピークは越え、７日朝６時までの２４時間に降る雪の量は、いずれも多い所で北部の山地で３センチ、北部の平地で１センチ、南部の山地で１センチの予想です。
雪による交通機関への影響は、ネクスコ東日本によりますと東北自動車道は、埼玉県の川口ＪＣＴから佐野藤岡ＩＣまでの上下線が現在も通行止めです。
宇都宮ＩＣから福島までの上下線は、６日５時過ぎに通行止めが解除されています。日光宇都宮道路は、午前８時３０分宇都宮ＩＣから大沢ＩＣまでの区間で通行止めが解除されています。
鉄道では、ＪＲ東日本によりますと宇都宮線や両毛線など県内各線は平常運転です。そのほかＬＲＴライトライン、東武鉄道、真岡鐵道、野岩鉄道も平常通り運転しています。わたらせ渓谷鐵道は、始発から大間々駅と間藤駅の間の運転を見合わせ桐生駅と大間々駅の間だけの運転となっています。
栃木県警が５日の午後４時から６日午前９時までに把握した雪によるスリップ事故は、県内で９８件に上っています。車の単独事故が６０件と最も多く、次いで追突事故の２７件でした。このうちスタッドレスタイヤなどの滑り止めがない車の事故は２８件でした。
警察署別に事故が最も多かったのは、那須塩原警察署の１６件で、次いで今市警察署と矢板警察署の１２件でした。
