「世界湿地の日」子どもたちが野鳥観察に熱中 中国四川省成都市

「世界湿地の日」子どもたちが野鳥観察に熱中 中国四川省成都市

2日、成都市の錦城湖公園でバードウォッチングをする子どもたち。(成都=新華社記者/康錦謙)

 【新華社成都2月6日】中国南西部の公園都市と呼ばれる四川省成都市では毎年冬になると、コハクチョウやアオサギ、カイツブリなどの渡り鳥が飛来している。

 第28回「世界湿地の日」に当たる2日、市内の錦城湖公園では小学生のグループ約20人が望遠鏡やカメラを手にバードウオッチングに熱中していた。

「世界湿地の日」子どもたちが野鳥観察に熱中 中国四川省成都市

2日、成都市の錦城湖公園でバードウォッチングをする子どもたち。(成都=新華社記者/康錦謙)

 子どもたちは見つけた鳥を「都市の野鳥観察ハンドブック」で調べ、鳥の名前を次々と先生に報告した。

 現場指導員の艾若(がい・じゃく)さんは「子どもたちに渡り鳥がどのようなものであるか、実際に見てもらいたい」と語り、渡り鳥の繁殖や生息地保護などの重要な知識を理解することで、子どもたちの湿地保護に対する意識が向上すると説明した。

「世界湿地の日」子どもたちが野鳥観察に熱中 中国四川省成都市

2日、「都市の野鳥ハンドブック」を見せる子どもたち。(成都=新華社記者/康錦謙)

 気候が温暖な成都平原は、渡り鳥の理想的な越冬地となっている。世界に9本ある渡り鳥の主要な移動ルートのうち4本が中国国内を通り、成都市はちょうど「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ」と「中央アジア・南アジアフライウェイ」が交差する地点に位置している。

 2023年に市内で観測、記録された鳥類は計566種類で、全国の39.1%を占めた。(記者/康錦謙、李力可)

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