「GTOリバイバル」主題歌をBLUE ENCOUNTが担当。名曲「POISON」をリバイバルアレンジ! 反町隆史も歌唱参加

フジテレビ系で4月1日に放送される、カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ「GTOリバイバル」(午後9:00=関西テレビ制作)。その主題歌を、メジャーデビュー10周年を迎える4人組バンド・BLUE ENCOUNT(田邊駿一、江口雄也、辻村勇太、高村佳秀)が担当して「POISON」をリバイバルアレンジし、フィーチャリングに主演・反町隆史も歌唱参加することが明らかになった。

「GTO」は、藤沢とおる氏による同名漫画が原作で、元暴走族の高校教師である鬼塚=GTO(グレイト・ティーチャー・オニヅカ)が、破天荒な行動で生徒や学校の問題に体当たりでぶつかっていく学園ドラマ。立場や損得とは無縁の鬼塚が、本音をぶつけ合い、命懸けで生徒に向き合うことで、社会の裏側にくすぶっている問題を解決していく。1998年に放送された反町主演の連続ドラマ「GTO」は、反町自身が作詞し、歌い上げた主題歌「POISON~言いたい事も言えないこんな世の中は~」も大ヒット。26年の時を経て、伝説のドラマが新作スペシャルドラマとして復活する。

「GTOリバイバル」で鬼塚が赴任するのは、私立相徳学院高校。この高校では、フォロワーが200万人近くいる暴露系インフルエンサー“裁ノカ笑”が問題になっていた。有名人も一般人も関係なく、どんなネタでも詮索・拡散して炎上させており、これまでに相徳学院の教師や生徒が何人もさらされてきた。あまりに狙われるため、校内に“裁ノカ笑”に扮(ふん)する犯人がいるのではないかとのうわさもあり、生徒たちは日々お互いの顔色をうかがい、疑心暗鬼になりながら学校生活を送っている。そんな相徳学院に、かつてグレート・ティーチャーと呼ばれた鬼塚が教師として赴任し、悩みを抱えた令和の高校生たちに鬼塚流の熱血授業を繰り広げる。

「GTO」主題歌として一斉を風靡(ふうび)した、反町の「POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~」をリバイバルアレンジした主題歌「POISON」。往年の名曲の雰囲気を残しながら、BLUE ENCOUNTらしいストレートでソリッドなギターロックにアレンジされた楽曲は、田邊と反町のボーカリストによって新たに生まれ変わり、ドラマを一層盛り上げる。

今回の決定について、ボーカル&ギター・田邊は「こんなにも光栄なオファーをいただける日が来るなんて夢にも思ってもいませんでした。毎週リアルタイムで見ていたファンとして、誠心誠意、制作に取り組んだ新たな『POISON』。反町さんの熱い思いと歌声で、想像をはるかに超える傑作が完成したと思います。2024年、大人になったあの頃の生徒と今の鬼塚英吉が、共に肩を組み現代へと放つ応援歌。そんなイメージを携え、衝動のままに作り上げました」と喜びを語った。

一方、反町は「今回26年ぶりに復活するドラマ『GTOリバイバル』を製作するにあたり、今の鬼塚を表現する方法の一つとして、僕の楽曲『POISON』を、今の年齢の鬼塚の声で録り直させてくれないかという製作サイドからのオファーがありました。僕も長く音楽活動から離れていましたので、いろいろ考えた結果、同じ事務所のBLUE ENCOUNTの皆さんが以前から『GTO』のファンだと知っていたこともあり、新しいアレンジも含めてお任せするということになりました。BLUE ENCOUNTさんらしいサウンドのリアレンジにより、楽曲が新しく生まれ変わりました」と経緯を説明した。

さらに、舞台となる相徳学院で働く教師や、鬼塚が関わるクラスの生徒、その保護者などを演じる新たなキャストも解禁となった。

岡崎紗絵が演じるのは、相徳学院3年1組の担任で日本史教師・綾原美結。“裁ノカ笑”が現れてから校内の問題は減っていることもあり、どこかもどかしさは感じながらも、生徒にはあまり介入すべきでないというスタンスで教師をしている。鬼塚が3年1組の副担任となり、生徒と真正面から向き合うその姿勢に影響を受けていく役どころだ。

初めて教師役に挑んだ岡崎は「お話をいただいた時は、あの伝説のドラマに出演させていただくことができるのかと、本当に驚きとうれしさで胸がいっぱいでした。26年の時を経て帰ってきた『GTOリバイバル』。どんな物語になるのだろうと、楽しみで仕方がなかったです。撮影では初めての教師役に緊張しました。もう生徒側じゃなくなったんだというちょっとした寂しさもありつつ(笑)、しっかりと務めを果たせるよう、気持ちを持って撮影に臨んでいました」と振り返り、反町との共演を終えて「反町さんとは別の作品で共演させていただいて以来だったのですが、現場でも変わらず本当に熱く優しく支えていただいて、まさに“GTO”(グレート・ティーチャー・オニヅカ)そのものだと感じました」と感想を述べた。

続けて「生徒間の問題、それぞれが抱える苦悩、人とのつながりが薄れてきている世の中に熱くぶつかっていく、心に訴えかける“GTO”の姿にみんなが感化されていきます。それは生徒だけではなく、教師や学校全体も動かされていきます。“人として何が大切か”を教えてくれる、それが見どころです。最強で最高な鬼塚英吉先生の授業をぜひ見ていただきたいです」と作品の魅力を伝えた。

小手伸也は、相徳学院の教頭・富士山田剛司役を務める。とにかく事なかれ主義で、校内で問題が起こり、自身の平穏無事な生活が乱されないよう、学校の規則やルールを主張。権力者にはしっかり気に入られようとする。

「GTO」ど真ん中世代の小手は、「反町さんの鬼塚が復活すると聞いた時は、驚きと懐かしさに思わず歓喜した自分ですが、僕の役柄が、教頭という『GTO』における名物ポジションだと知った瞬間は、正直あごが外れそうになりました(笑)」と率直な心境を明かしつつ、「しかし、ギリギリまで緊張を押し隠して臨んだ撮影日、久し振りにお会いした反町さんは、僕が知るどの反町さんよりもアグレッシブでパワフルな、まさに“座長・鬼塚”といったたたずまいで、その固い握手と実は同い年という周りが驚く共通点で(笑)、堂々と胸をお借りできました。シーン作りでも僕をすごく信頼してくださり、2人でアイデアを出し合ったり、とても有意義な撮影でした。そうした現場の空気を感じてもらいつつ、令和によみがえった『GTO』を一層楽しんでもらえたら幸いです」と呼び掛けている。

相徳学院で、美結が担任、鬼塚が副担任を務める3年1組の生徒には、八木莉可子畑芽育日向亘が抜てきされた。

八木は、クラスでは優等生キャラだが、2人で暮らす仕事一筋の父との関係がうまくいっておらず、家でも会話をしない市川すずかを演じる。「お話をいただいた時は、小さい頃からテレビの再放送などで何度も見ていた『GTO』に自分が出演させていただけることに、信じられない気持ちとうれしい気持ちでいっぱいでした。歴史のある作品なので、自分がお芝居をさせていただくことに不安もあったのですが、反町さんが大切なシーンの前にアドバイスをくださったり、お話をしてくださったりして、目いっぱい役にぶつかることができました。鬼塚先生の伝えるメッセージが、時代を超えて現代を生きる私たちの心に、強く優しく届いたらと思います」とコメント。

畑が演じる遠藤凛は、仲のいい両親の下で幸せに暮らしていたが、父の会社の不正が“裁ノカ笑”に暴かれてしまい倒産。両親は働きづめで、無理をして凛を私立の相徳学院に通わせている。「反町さんの演じられる鬼塚先生がまた見られることにとにかく驚きました。放送当時、社会現象を巻き起こすほどの大きな反響のあった作品に自分が出演できるとは思ってもみなかったので、うれしさと鳥肌が止まりませんでした。暑い夏の撮影でしたが、それ以上に反町さんの存在や現場の雰囲気そのものが熱く、活気があふれていて、私も負けじと頑張らねばと奮い立たせられる瞬間が多くあり、忘れられない時間となりました。多くの方にご覧いただきたいですし、特にこの時代を生きる10代・20代の方にも刺さるテーマになっているのではと思います」と、撮影現場の雰囲気を報告。

日向が扮する宇野晴翔は、野球の推薦で入学するも、けがによって野球ができなくなってしまったことで、父親から「クズ」「死ね」などと日々ののしられている。「名作ドラマが26年振りに新作として帰ってくる。そんなすてきなタイミングで出演させていただけることをとても光栄に思います。準備段階から深川栄洋監督と何度も本読みをさせていただいて、クランクイン後もシーンごとにたくさんセッションして、僕が演じる宇野が抱える苦悩や葛藤から出る痛々しさや、もろさを繊細に表現できるよう、さまざまな演出をしてくださいました。先生とのシーンが多く、中には緊張感に包まれるシーンもありました。鬼塚先生と対峙(たいじ)するシーンは、反町隆史さんの気迫に圧倒されないよう、精いっぱいぶつかって演じました」と、意欲的に取り組んだことをうかがわせている。

そして、鈴木浩介が担うすずかの父・市川晃一は、衆議院選候補者だが、当時はお金がなく、妻に十分な治療を受けさせてあげられず死なせてしまった負い目から、家庭を顧みず仕事に没頭している。「伝説のドラマの復活に少しでも参加できたこと本当にうれしく思います。撮影期間も楽しかったです。個人的には、ここ最近の撮影現場の中で、断トツお弁当のラインアップがおいしくて(笑)、お弁当を食べに来るのも楽しい現場で幸せでした」とユーモアを交えつつ、「反町さんが演じる鬼塚に、まさか出会えると思っていなかったので、こっそり興奮していました。たくさんの方々に見てもらえたらと思います」と期待を寄せている。

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