「いい色が出てほっとしている」 首里城正殿の赤瓦の窯出し始まる 沖縄・与那原町の島袋瓦工場と当山瓦工場【動画あり】

 首里城正殿の赤瓦の窯出しが6日、沖縄県与那原町の島袋瓦工場と当山瓦工場で始まった。1日に窯入れした瓦が、正殿を彩る鮮やかな赤い瓦に焼き上がり、島袋瓦工場の島袋義一社長は「いい色が出てほっとしている」と話した。

 両工場で各2千枚が窯出しされ、各10枚の重さやサイズを計測。水に24時間浸し、基準の吸水率12%以下かどうかを確かめる。

 打音テストでは良好な焼き上がりを示す「カンカン」という金属音が鳴り、当山瓦工場の当山彰社長は「いい音」と頰を緩めた。 同町の八幡瓦工場でも窯入れや窯出しが順次始まる。正殿に赤瓦を取り付ける「瓦ぶき」は6月に始まる予定。(南部報道部・榮門琴音)

鮮やかな赤に焼き上がった首里城正殿の瓦=6日、与那原町・島袋瓦工場(小宮健撮影)

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