チャールズ英国王にがんの診断 憲政上の立場や国務は

イギリス王室は5日夜、国王チャールズ3世(75)が、がんの一種と診断されたと発表した。

がんの種類は明らかにされていない。前立腺肥大症の治療中に発見されたが、前立腺がんではないという。がんのステージ(病期)や予後について、詳しいことは明らかにされていない。

王室によると、国王は5日、「定期的な治療」を開始した。治療中は、表立っての公務を延期する。事務的な公務や私的な会合など、憲法上の国家元首としての役割は維持する。

イギリスでは国家元首が公務を遂行できない場合、代理として「国務参事官」を任命できると憲法で定められている。現時点では、カミラ王妃、ウィリアム皇太子、国王の妹アン王女、弟エドワード王子が候補となっている。ハリー王子とヨーク公アンドリュー王子は公務を担っておらず、任命されることはない。

がんという試練に立ち向かうチャールズ国王の、憲政上の立場や国王としての責務の代行について、ニコラス・ウィッチェル王室担当編集委員が解説する。

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