1月の終わりは春の暖かさ、2月の始まりは真冬の寒さに 天気と気温のまとめ(1月28日~2月3日)

■気圧配置の特徴

28日、四国沖で朝までに発生した低気圧が南東進。29日、低気圧が間宮海峡付近を東進。日本付近は高気圧圏内。30日、華南~東シナ海にかけて前線が発生。日本付近は引き続き高気圧に覆われた。31日、日本海で低気圧が発生し北東進。前線が華中~九州南部を通って日本の南へのび、前線上の九州東岸で低気圧が発生。1日、前線を伴った低気圧が急速に発達しながらオホーツク海を東北東進。北日本は冬型の気圧配置となった。前線が華中から東シナ海を通り本州南岸に長くのび、前線上の低気圧が東海沖~日本の東を東北東へ進んだ。2日、南西諸島から日本の東海上にかけて長く前線が停滞。3日、低気圧が日本の東を発達しながら東北東進。北海道付近は次第に冬型の気圧配置が緩んだ。一方、東シナ海~南西諸島近海にのびる前線上に低気圧が発生し、東シナ海を東進。

■降水

28日、湿った空気の流入や上空の寒気トラフ通過の影響で、北~西日本の日本海側で雨や雪が降った。29日、北日本の日本海側~北陸では、日本海から流れ込む弱い雨雲や雪雲がかかり、雨や雪が降った。30日、北海道は北部を中心に雪。九州は前線の影響で雨雲がかかった。31日、朝は前線近傍にあたる屋久島や種子島でやや強い雨を観測。その他、西日本では弱いながらも雨となった。北海道は日本海側を中心に雪。1日、東北の太平洋側~関東の一部地域を除いて広く雨が降った。また、北海道は日本海側の地域を中心に雪や風が強まった。2日、北海道から新潟にかけての日本海側で雪、九州や四国など西日本は午前中に雨の降った所があった。3日、午前中まで冬型の気圧配置が続いた北日本の日本海側では、山地を中心に雪が降った。また、前線や低気圧が接近した九州や中国・四国では昼過ぎから次第に本降りの雨となっていった。

■気温

28日、上空は寒気を伴った気圧の谷が通過。東~西日本は日差しが届いても一時的となり、最高気温は10℃前後の所が多くなった。29日、高気圧に覆われ広い範囲で日差しが届き、各地で前日より高くなった。30日、都市部では最高気温10℃を超え、各地で朝と日中の寒暖差が大きくなった。31日、上空には暖かい空気が流れ込み、全国的に平年より高い気温となった。東京は3月中旬並みの陽気だった。1日、東~西日本の太平洋側には暖かな空気が残って気温が高めとなった。一方、北日本は寒気の南下に伴って気温が下がった。2日、関東や東海は昼間も気温があまり上がらず、特に雲が広がった関東は春の陽気から一転して真冬の寒さに。連日暖かな空気に覆われて晴れた沖縄は各地で夏日となった。3日、朝から日差しが届いた東海や関東は前日よりも気温が上昇。一方で、北海道は寒気の影響が残り厳しい寒さが続いた。

■今期間(1月28日~2月3日)の天候のまとめ

平均気温は、全国的に平年並かやや高くなった所が多い。特に高温に関する早期天候情報が発表された九州南部や沖縄・奄美では、平年より3℃ほど高くなった。30日には和歌山と徳島、1日には水戸と彦根、2日には大阪から梅の開花の便りが届いた。また、2日は名瀬と宮古島で桜が満開となった。

降水量は、特に前線の影響を受けた西日本で多くなり、福岡や宮崎では平年の2.45倍となった。また、冬型の気圧配置となったことや低気圧が通過したことで雪が降った旭川でも、平年より降水量が多くなった。一方、北~東日本の太平洋側では降水が少なく、仙台、東京、長野では降水がなかった。

日照時間は、特に降水の多かった西日本で平年より少なくなった。東北~中部地方では平年並か多くなった。北海道は、旭川が平年の半分ほどであった一方、札幌は平年よりやや多かった。

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