能登半島の被災地にぬくもりを 横浜・港北小の児童、珠洲市へカイロ750個とメッセージ贈る 校内で募金

石川県珠洲市に届けられたカイロ=(遠藤教一さん提供)

 「寒い中の避難で大変ですが、体調は大丈夫ですか」-。横浜市立港北小学校(同市港北区)の児童がメッセージを添えたカイロ750個が1月30日、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市に届けられた。横浜から車を走らせ、現地に赴いた同校PTA会長の遠藤教一さん(56)は「少しでも立ち上がる力になってほしい」と願う。

 同校では1月17~19日の3日間、児童らがお小遣いなどを出し合い、能登半島地震の被災地を支援する募金活動を校内二カ所で展開。「僕入れたよ」「少なくてもいい?」などと児童らが言い交わす中、予想以上の約19万円が集まり、その一部で750個のカイロを買い、全校児童737人が一つ一つにメッセージを記していった。

 児童らのあふれんばかりの思いが込められたカイロはスーツケースに敷き詰められ、有志のボランティアとして現地に入る遠藤さんに託された。遠藤さんらは珠洲市立三崎中学校で炊き出しを行い、集まった人に児童からのカイロを手渡した。

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