今年のバレンタインデーは自宅でもできるスイーツづくりにチャレンジ!国内最大級パティシエの全国大会「ジャパンケーキショー東京」のコンフィズリー部門(砂糖菓子やチョコレート)で見事銀賞を受賞したパティシエ含む、ホテルの現役パティシエたちに、チョコレートレシピを教えてもらった!
ホテルのパティシエ直伝レシピ!
西鉄ホテルズのなかでも、創業55年の歴史と伝統をもつ「西鉄グランドホテル」。宴会場やレストランで味わえる料理はもちろんのこと、上品な生クリームたっぷりの「ショートケーキ」や「シュークリーム」といったスイーツは、特に根強い人気がある。
高い技術力をもつプロのパティシエたちの味を、自宅で再現するとしたら……?今回は特別にオリジナルのレシピを教えてもらい、生チョコとバームクーヘン作りに挑戦!
今回お菓子作りにトライするのは、福岡に住む大学生で、毎週日曜日12:00~のLOVE FM POPTAPE番組内「N× Girls Like it!」に出演中の神元七海さんと桑原結衣さん。
「2023ジャパンケーキショー東京」コンフィズリー部門で銀賞に輝いた大武亮太さん(写真・中央左)と、坂井里彩さん(写真・中央右)に、うまくできるコツを教えてもらった。
【お手軽編】生チョコ
(所要時間)約30分~60分(※冷却時間は除く)
(材料)4~6人分
- 生クリーム 250g
- 水飴 54g
- スイートチョコレート 250g
- 無塩バター(常温に戻しておく) 62g
- 洋酒(グランマルニエ、ブランデーなど) 12g
(※なくてもOK。または好みのリキュールでも) - ココアパウダー 適量
【作り方】
① チョコレートを細かく刻み、ボウルに入れる。
② ①に水飴を加える。
③ 手鍋に生クリームを入れ、沸騰させる。
(坂井シェフ)
中火で沸騰するまで温めます。
④ 沸騰したら②に③を加え、泡だて器で乳化させる。
(坂井シェフ)
③を加えたら馴染むまで1分ほど待ち、中心から混ぜるのがベスト。
(桑原さん)
意外と早く混ざっていく!
⑤ 室温に戻したバターを加えさらに乳化。
(神元さん)
バターがきれいに混ざると色味が明るく変化。質感も変わってきた!
⑥ 洋酒を加え、乳化したら型に流す。(チョコ用のアルミカップに流してもOK)
(坂井シェフ)
ブランデーなど洋酒のほか、オレンジリキュールやコーヒーの粉でもOKです。
(桑原さん)
どのくらい混ぜればいいんですか?
(坂井シェフ)
とろりとする、このくらいの状態がベストです!
(神元さん)
かなりチョコレートっぽくなってきた。ちゃんと完成に向かっているみたいで安心しました(笑)。あとは流し込むだけですか?
(坂井シェフ)
タッパの内側にはラップや専用のフィルムを置くと取り出しやすくなりますよ。
⑦ 冷蔵庫で冷やし固め、ココアパウダーをまぶす。
(桑原さん)
できた!
(神元さん )
できた!
(坂井シェフ)
いい具合に固まりましたね!
(坂井シェフ)
表面にパウダーを掛け終わったら、容器から取り出して裏返します。
(桑原さん)
やさしくたたくのがコツですね。表面が埋まるときれい!
⑧ 好みの大きさにカットする。
(坂井シェフ)
1カットごとに、沸騰したお湯でナイフを温めてから切るのがコツ。断面の仕上がりがなめらかになりますよ。
(神元さん)
カットするのがいちばん緊張する瞬間。かなりドキドキします……。
(神元さん)
大きさをうまくそろえるコツってありますか?
(坂井シェフ)
定規を当てながらカットすれば、形が整って見た目が断然きれいになります。ほんのひと手間ですが、これをするのとしないのでは差が付きますよ!
⑨ ココアパウダーを全体にまぶし、容器に入れたら完成!
(坂井シェフ)
角がつぶれないように、やさしく持つのがポイント。余分なパウダーは落とします。
パウダーが全体にきれいにかかったら、ギフトボックスに詰めて……
完成!!
(桑原さん)
うまくできるかどうか最初は不安だったけど、普段作り慣れていなくても、これはほんとに簡単だった!
(神元さん)
こんなにしっとりした生チョコになるなんて感動!シェフに教えてもらったポイントを一つひとつていねいに仕上げていくと、自分で作るより完成度がぐんと上がった気がする!
【本格編】「バームクーヘンアレンジ」の作り方
(所要時間)約60~90分(※冷却時間は除く)
(材料)4~6人用
<バタークリーム>
- 卵黄 40g
- グラニュー糖 40g
- 水 20g
- プラリネペースト 10g
- 無塩バター(常温)80g
<グラサージュショコラ>
- 水 150g
- 生クリーム 150g
- ココアパウダー 100g
- グラニュー糖 250g
- 板ゼラチン 15g
<仕上げ用>
- アラザンなど
※バームクーヘンは市販のものを使用。
【作り方】
(バタークリーム)
① バタークリームの卵黄、グラニュー糖、水をボウルに入れる。湯煎にあてながら、温度が75℃~80℃になるまで、泡だて器で混ぜながら熱を加えていく。
(桑原さん)
温度に気を付けなきゃいけないのって、ちょっと緊張するよね。
(神元さん)
そうそう。目を離さないようにしなきゃ!
(大武シェフ)
卵に熱が入りすぎて、ダマにならないように注意。ハンドミキサーや温度計があると便利ですよ。
② 温度が上がったらボウルを取りだし、泡だて器で混ぜながら温度を落としていく。
③ 常温に戻したバターを②に入れ、しっかりと合わせる。
(桑原さん)
どのくらいまで混ぜればいいんですか?
(大武シェフ)
均等に混ざり、ボウルに粘りつくこのくらいになればOKです!
④ ブラリネクリームを加え、完成。
(神元さん)
混ぜ具体はこのくらいでOKですか?
(大武シェフ)
はい、プラリネクリームがよく混ざればできあがりです。
(グラサージュショコラ)
① ゼラチンを氷水でふやかしておく。
② グラニュー糖とココアパウダーを合わせ、ボウルに入れる。
③ 生クリームと水を手鍋で沸騰させ、②に加えよく合わせる。
(神元さん)
温めるときのコツはありますか?
(大武シェフ)
温めは中火で。吹きこぼれやすいので注意してください。
④ 鍋に③を戻し沸騰させる。
(桑原さん)
焦げ付きやすそうですね!
(大武シェフ)
そうなんです。目を離さず、ヘラで混ぜながら仕上げてください。
⑤ 火を止めふやかしたゼラチンを加え、裏ごしする。
裏ごしが終わったら、ボウルを氷水につけておく。
(仕上げ)
① パレットナイフを使い、バームクーヘンにバタークリームをきれいに塗る。
(桑原さん)
ついに完成に近づいてきた!
(神元さん)
ここまでは、落ち着いて準備して作業すれば問題なかったね!最後はデコレーション。自宅で作るときは回転台がなくても大丈夫ですか?
(大武シェフ)
ええ、平皿やまな板でも代用できますよ。
(桑原さん)
厚みを均等にするのが難しい!
(神元さん)
数カ所にクリームを置いてから伸ばすと塗りやすいですね。
(大武シェフ)
中央の空洞の中も忘れずに。ナイフでしっかりと厚みを均等にしておくと、仕上げにチョコをかけた時に均一に広がります!
② 冷蔵庫でしっかり冷やし固める。
③ グラサージュを溶かし、①の上に回しかける。
④ アラザンやチョコスプレーなど、好みのトッピングでアレンジ。
(大武シェフ)
アラザンはザクザクとした食感が出てGOOD。見栄えも良いので一気に本格感が増しますよ。
(桑原さん)
最後の仕上げ、緊張する!
(神元さん)
デコレーションセンスが問われるね(笑)。
(桑原さん)
見て、けっこうかわいくできたよ!
(神元さん)
いい感じに仕上がったね。生チョコより難しかったけど、これなら家でできそう!
(桑原さん)
トッピングで自分好みにアレンジができて楽しい!たくさん種類があると写真にも映えそうだな~♡
(大武シェフ)
ピスタチオクリームで作るのもおすすめです。ベリー系などフルーツをトッピングしてもおいしいですよ。
(桑原さん)
かわいい~!!
(神元さん)
かわいい~!!
買い物やラッピングも楽しく
最後に、自分たちで作った生チョコとバームクーヘンを味見して、満面の笑顔!友だちや家族といっしょに作ると、1人よりさらに盛り上がれて楽しそう!
お菓子作りの材料は「にしてつストア」や「レガネット」で、ラッピングのグッズは「インキューブ」でも取り扱いあり!
また、ホテルのパティシエによるレシピをもとにした「バームクーヘンアレンジ」は商品化され、「にしてつストア」や「レガネット」の一部店頭にて期間限定で販売中だ。(2月13日~2月15日の3日間)
今年の冬はぜひ、ホテルのパティシエ直伝レシピで生チョコ&バームクーヘンを手作りしてみてください。