光輝く宝石、自然の力によって作られたアートな石、化石、隕石など、種類が多岐にわたる「鉱物」。テレビや雑誌で特集が組まれたり、さまざまなSNSで取り上げられたり、注目度が増しています。テレビ番組で“天然石博士ちゃん”として、大人顔負けの博識を披露した島本奏汰くんが、知られざる鉱物の魅力をたっぷりと紹介してくれました。
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テレビ朝日系列「サンドウィッチマン＆芦田愛菜の博士ちゃん」で、「天然石博士ちゃん」として登場。鉱物の知識はもちろん、鉱物を“見る・探す・集める”ことが大好きな鉱物コレクター
鉱物を好きになったきっかけ
小学１年生の頃、宝石探し体験に参加したときからです。地味で単調なイメージがあった石にも、きれいで個性的なものがたくさんあるということを知り、石や鉱物にはまり始めました。鉱物の魅力は、同じ種類でも色、模様、形が違うので、全く同じものが2つと無いところです。それぞれに個性があっておもしろいです。
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教えて！ “鉱物博士”島本くん
一定の決まり（組成や結晶構造）を持っている天然の固体で、人間や生物が作ったものではないもの。鉱物がたくさん集まって岩石ができます。
海岸や川原などで比較的簡単に見つかる場所があるので、旅行などのついでに探してみるのもいいと思います。
自分で採集できないものや海外の標本は、ミネラルマルシェ等のイベントや専門店、インターネットショップなどでチェックして購入するのも楽しみ方の一つです。
好きな鉱物を部屋に飾ったり、白色ライトやブラックライトを当てて光の透過や蛍光を楽しんだりします。同じ鉱物でも産地や微量成分が違うと、さまざまな表情を見せてくれますよ。ルーペなどを使って観察すると、肉眼では確認しにくい細かい結晶などを発見できておもしろいです。
自然金、黄銅鉱、岩塩、硫黄など生活に役立つ「鉱石鉱物」。ダイヤモンド、トパーズなど加工して装飾品となる「宝石鉱物」。石英、雲母など岩石を構成する「造岩鉱物」。隕石など「宇宙から来た鉱物」があります。
「水晶（すいしょう）」です。水晶は世界中で産出され、利用されてきた身近な鉱物ですが、微量成分や内包物、出来る過程や環境によって同じ鉱
物と思えないほどの変化を見せる鉱物だからです。“鉱物は水晶にはじまり水晶に終わる”という言葉もあるほどで、水晶は奥が深く、多くの人を魅了する“キング オブ 鉱物”だと思います。
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「黄鉄鉱」は、その見た目から金と間違われることが多く、“愚者の金”と言われてきました。しかし、後の研究によって実は原子レベルの金が含まれていることが判明。黄鉄鉱を金と間違えた人は愚者”ではなく、実は目に見えない金を感じ取っていたのかもしれません。
トランプカードのダイヤのマークの形は、トランプが作られた当時は、ダイヤモンドのカット技術がなく、ダイヤモンドの結晶の形である正八面体が描かれたためにできたと言われています。
写真はイエローダイヤモンドの原石
鉱物の種類としては同じですが、含まれる微量成分の違いによって宝石名が違うことがあります。例えば、ルビー（赤）とサファイア（赤以外）や、エメラルド（緑）とアクアマリン（水色）などです。
江戸時代の発明家である平賀源内は、秩父の石綿（アスベスト）を使って
火浣布（燃えない布）を作りました。ちなみに、竹取物語にでてくる「火鼠の皮衣」はアスベスト製の布であると言われているそうです。
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