北京市が重点プロジェクト発表、総投資額1兆2千億元

北京市が重点プロジェクト発表、総投資額1兆2千億元

北京懐柔科学城で竣工した「マルチモーダル・トランススケール生物医学イメージング施設プロジェクト」の建築群。(資料写真、小型無人機から、北京=新華社記者/魏夢佳)

 【新華社北京2月7日】中国北京市はこのほど、市の重点プロジェクト「三つの100」(インフラプロジェクト100件、民生改善プロジェクト100件、高度・精密・先端産業プロジェクト100件)を発表した。重点科学技術イノベーション・現代化産業プロジェクト、重点インフラプロジェクト、重要な民生改善プロジェクトで構成され、新規建設プロジェクトは120件、建設続行プロジェクトは180件、総投資額は1兆2千億元(1元=約21円)に上る。北京は有効投資を拡大し、重点プロジェクトによって強力な成長のエンジンを作り上げ、経済・社会の発展を促すとしている。

 重点科学技術イノベーション・現代化産業プロジェクト100件には、懐柔科学城(サイエンスシティー)による総合的国家科学センターの建設など重要な科学技術関連施設・プラットフォーム群プロジェクト、新エネルギー車(NEV)産業クラスターや医薬品・ヘルスケア産業など先進製造業プロジェクトに加え、金融業やサービス業の開放拡大、デジタル経済、科学技術イノベーション関連施設、文化・観光などの分野のプロジェクトも含まれる。

 重点インフラプロジェクト100件は、現代的インフラシステムやグリーン(環境配慮型)・低炭素、強靭(きょうじん)な都市インフラの整備などの分野に焦点を当て、京津冀(北京・天津・河北2市1省)の交通一体化につながる鉄道や道路プロジェクト、駅まち一体開発(TOD)による交通ハブ、都市道路・交通インフラ付帯施設、都市の運営を支える施設、新型インフラなどプロジェクトが含まれる。

 重要な民生改善プロジェクト100件は、公共サービスの弱点を補強して民生の保障・改善を続け、市民の「獲得感」を高めることを目的としている。プロジェクトには保障性賃貸住宅(低所得者向け賃貸住宅)などの政策性住宅、老朽化団地の総合対策など都市のリニューアルプロジェクトのほか、教育や医療・養老、文化・スポーツ、緑化、水道、消費の新たなランドマークなどが含まれる。

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