2月8日から12日まで 阿知須で春の訪れを告げる「ひなもんまつり」 「いぐらの館」では来館15万人達成記念セレモニーも

2月8日(木)から12日(月・振休)の午前9時半から午後3時半まで、阿知須商店街、いぐら造りの街並み、山口県央商工会阿知須支所周辺で「第20回阿知須のひなもんまつり」が開催される。主催は同実行委員会(TEL0836-65-2129)。

 

会場の阿知須商店街、いぐら造りの街並み、山口県央商工会阿知須支所周辺の店舗や民家など約30カ所に、華やかなひなもんや和紙人形、絵手紙といった手作り作品約5000点が展示される。駐車場はサンパークあじすや「いぐらの館」(山口市阿知須3425、TEL0836-65-2403)などが利用可能で、歴史情緒あふれる街並みや散策も合わせて楽しめる。

 

 期間中は、野菜や海産物の販売、コーヒーや和洋菓子、サンドイッチ、たい焼き、うどん、ぜんざいなど、飲食類の販売や、キッチンカーの出店もある。

 

 2月11日(日・祝)と12日にはスタンプラリーも開催。台紙は各日100枚、山口県央商工会阿知須支所と「いぐらの館」で配布される。会場内の6カ所を巡ってスタンプを集め、山口県央商工会阿知須支所に持参すると、先着50人に、「阿知須」と「ひなもん」にちなんだ商品がもらえる。

 

 ひなもんは、福岡県柳川市のつるし雛「さげもん」をヒントにしたつるし飾り。阿知須の町おこしを目的に2002年から阿知須地域で作られるようになった。個数や形式を決めることなく、赤やピンク色など鮮やかなちりめんや古布を用い、統一感に気を付けつつ、自由に制作されているのが特徴で、現在もグループや個人で制作活動が行われている。2005年に始まった「ひなもんまつり」以外では、山口県央商工会阿知須支所に常設展示されており、阿知須中学校、阿知須小学校でもカリキュラムに取り入れられている。

 

 

いぐらの館では来館者15万人達成セレモニーも

さらに10日(土)午前11時半ごろには、「いぐらの館」で「来館15万人達成記念セレモニー」も開かれる。

 

 同館は、廻船業の中心的存在だった中川家の4代目、中川令辰によって明治17年に建てられた住宅。2004年に旧阿知須町に寄贈され、改修を経て2008年4月に一般公開が始まった。館内には、廻船業の歴史、居蔵造の特徴、港町として栄えた阿知須地域の民俗資料などが展示されている。

 

 開催15万人目の入館者には、認定証と記念品などが贈呈される予定だ。

© 株式会社サンデー山口