韓国がアジア杯準決勝で敗退、クリンスマン監督「自分との戦いに勝たなくてはならない」 主将ソン・フンミン「責められるべきは僕だ」

写真:韓国代表は64年ぶりとなるアジア杯優勝を目指したが、惜しくも叶わなかった ©Getty Images

現地時間2月6日に行われたAFCアジアカップ カタール 2023の準決勝で韓国代表がヨルダン代表に0-2で敗れた。韓国代表のユルゲン・クリンスマン監督と主将を務めるFWソン・フンミン(トッテナム/イングランド)が試合を振り返った。AFC公式サイトや韓国メディア『news1』が伝えている。

2度の延長戦を制し、ヨルダン代表との準決勝を戦った韓国代表だったが、ヨルダン代表のFWムサ・アル・ターマリ(モンペリエ/フランス)の1ゴール1アシストの活躍もあり、韓国代表が敗れた。優勝候補として注目され、64年ぶりのアジアカップ優勝を目指した韓国代表はベスト4で敗退することとなってしまった。試合後に韓国代表のクリンスマン監督は敗戦を振り返った。

「ヨルダンは決勝に行くにふさわしい。彼らは我々よりもアグレッシブにプレーしていた。この試合は勝たなくてはいけないとチームには話したが、前半はヨルダンがほとんど上回っていた」

「もっとうまくやるべきだった。試合前に、自分との戦いに勝たなくてはいけないと話した。だが、最初の30分から35分、我々はほとんど存在感がなかった。大会におけるチームの結果というものは、常に監督に責任がある。今回は、1つ1つの瞬間を分析していく。いいところもたくさんあった。このチームは成長している。今はワールドカップ予選の準備をしなければならない」

一方で、韓国代表の主将を務めたソン・フンミンは、悔しさと自身の力不足を口にした。

「とても悔しい。何と言っていいのか分からない。明らかに僕たちの力不足だった。ヨルダンは多くの準備をし、良い試合をした。チームを率いるうえで力不足を感じた。選手たちは犠牲を払って、チームに尽くしたが、思うような成績を残せなかった。仲間とサポーターに対して本当に申し訳なく思う」

韓国代表は2度の延長戦を経て準決勝に臨んだ。体力的な消耗があったのではないかという質問に対して、ソン・フンミンはこう答えた

「いい雰囲気を保って準決勝に臨んだ。2度の延長戦は理由にはならない。若い選手たちはこの試合を機会に成長してほしい。チームメートはよくやった。責められるべきは僕だ」

また、ソン・フンミンは批判されることが多かったクリンスマン監督をかばった。

「監督への批判が残念だ。トーナメント前から監督に対する視線は否定的だった。プレッシャーが大きかったと思う。難しい状況をうまく乗り越え、選手たちをケアする姿や、最後まで諦めない姿に大きな感動を受けた。監督も今回の大会を通じてさらに成長するだろう」

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