中国一汽の自動車販売台数、1月は54%増 好調な出だし

中国一汽の自動車販売台数、1月は54%増 好調な出だし

吉林省長春市で電気自動車(EV)の量産試作を開始した、ドイツ自動車大手アウディと中国第一汽車集団との合弁子会社、奥迪一汽新能源汽車の生産拠点。(1月26日撮影、長春=新華社記者/許暢)

 【新華社長春2月7日】中国の自動車大手、中国第一汽車集団はこのほど、2024年1月の自動車販売台数が前年同期比54.2%増の29万6800台だったと発表した。高級車ブランド「紅旗」などの販売台数が前年同月比で大幅に増加し、好調な出だしとなった。自動車産業は吉林省の基幹産業で、販売台数の急増は歴史ある工業地帯の振興と発展を強力に後押ししている。

 「紅旗」の1月の販売台数は82.9%増の4万300台余りで、「奔騰(べスターン)」は1万台を突破し2.2倍となった。第一汽車集団と独フォルクスワーゲン(VW)の合弁会社、一汽大衆汽車(一汽VW)の販売台数は46.7%増の16万8千台で、中国一汽の海外販売台数は約2.9倍の1万1529台だった。

 中国第一汽車集団は、吉林省長春市に本社を置く国有の大手自動車メーカーで、「紅旗」「解放」「奔騰」などの自社ブランドとフォルクスワーゲン(アウディ)、トヨタなどとの合弁ブランドを展開し、累計の生産・販売台数は5400万台を超え、中国自動車業界トップクラスの販売台数を誇る。24年は、販売台数347万台と売上高6360億3千万元(1元=約21円)を目標としている。(記者/張建)

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