尖閣周辺 警戒監視等対応に万全期す 防衛相

 木原稔防衛大臣は6日の記者会見で中国海警局が今年1月から沖縄県尖閣諸島周辺の日本領空を飛行する自衛隊機に対し退去警告を無線で行うようになった事態について「中国側が尖閣諸島に関する独自の主張を行う場合には我が国として適切かつ厳重に抗議を行っている。警戒監視等の対応に万全を期す」と語った。

 木原大臣は「個別具体的な事象であり、我が方の警戒監視態勢や情報収集能力を明らかにするおそれもあることから詳細を答えるのは困難」としたうえで「尖閣諸島は歴史的にも国際法上も疑いのない我が国固有の領土で我が国は有効に支配している」と強調した。

 そのうえで「中国側が独自の主張を行う場合には適切かつ厳重に抗議を行っている」とし「防衛省・自衛隊としては国民の生命・財産及び我が国の領土・領海・領空を断固として守るという方針の下、引き続き緊張感をもって関係省庁間で連携し、尖閣諸島周辺を含む我が国周辺海空域において警戒監視等の対応に万全を期していく」と述べた。

 航空自衛隊のよる緊急発進(スクランブル)は昨年4月から12月までで555回あり、このうち中国機に対する発進が392回と全体の7割を占め、無人機に対する緊急発進も増えている。(編集担当:森高龍二)

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