チョン・ソニ×ピョン・ウソクの“恋の始まり”が キム・ダミ主演『ソウルメイト』本編映像

2月23日に公開されるキム・ダミ主演映画『ソウルメイト』の本編映像が公開された。

本作は、第93回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた『少年の君』のデレク・ツァンによる単独監督デビュー作『ソウルメイト/七月と安生』を、韓国・済州島を舞台にし、新たな作品として製作したもの。性格も価値観もまるで違う2人の幼なじみが想い合い、時には激しくぶつかり合いながらも紡がれる深い友情の物語が描かれる。

ミソとハウンは、小学生からの大親友。絵を描くのが好きな2人は、性格も価値観も育ってきた環境も違うが、大切な存在だった。しかし、ジヌとの出会いが2人の運命を大きく変えていく。想い合いながらもすれ違い、疎遠になっていた16年目のある日、ハウンはミソに“ある秘密”を残して忽然と姿を消してしまう。思いもよらない壮絶な半生が紐解かれるとき、涙なしでは観られない“2人だけの秘密”が明らかになる。

ミソ役を演じたのは、映画『The Witch/魔女』では特殊な力を持つ最強の魔女、ドラマ『梨泰院クラス』ではIQ162の天才少女に扮するなど特殊な役を演じてきたキム・ダミ。本作では、等身大の女性を演じ、表向きは自由奔放で明るく振る舞う一方、複雑な家庭環境で育ち、心の奥底に悲しみを抱えるキャラクターを、高校時代から30代までを演じ分ける。そして、両親から愛されて何不自由なく育つも、自分の意志では生きることができない親友・ハウンをチョン・ソニ、2人の関係に深く関わるジヌをピョン・ウソクがそれぞれ演じる。

公開されたのは、ハウン(チョン・ソニ)がジヌの似顔絵を描く、2人の“初デート”の様子が収められた本編シーンの一部。柔らかな日差しが差し込むカフェで、見つめ合うハウンとジヌ。「なんで僕を描きたいの?」というジヌ(ピョン・ウソク)の問いに対し、「絵に描けば自分の気持ちが見えてくる。相手をどう思っているのか、それでわかるの」と答えるハウンは、ただ黙々と静かに似顔絵を描き続ける。2人きりの時間が流れる中、長い時間をかけて似顔絵を完成させたハウン。そして、「あなたが好き。勇気を出して告白したんだよ」と真剣な表情で想いを告げる姿が映し出されるところで、映像は締めくくられている。

ハウンを演じたソニはこのシーンについて、「2人とも絶対良いシーンに仕上げたくて、撮影前から普段より繊細な話もたくさんして支え合いました」と振り返っている。撮影時間はタイトだったということもあり、他のシーンの撮影時よりも緊張していたというが、「その緊張が告白する人の震えとしてうまく表現できた気がします。好きだと言った瞬間、本当に私の心もとても震えていました」と語っている。さらに「ジヌとは一緒に演技するのが特別に感じられた日だったので、撮影が終わって“今日はありがとう”とお互いに感謝の気持ちを伝えたことを覚えています」とウソクとのやりとりについても明かしている。

一方、ジヌを演じたウソクも同シーンは一番記憶に残っている場面だそうで、「ハウンとジヌが新たな関係を築いていく場面だっただけに、感情表現やセリフ一つひとつを交わしていきました」と丁寧に演じるよう心がけていたという。「(撮影が終わると)ソニさんが“私はよかったけれど、どうだった?”と聞いてきて、“僕もあの瞬間がよかった”と互いに向き合って答えたのを覚えています」と撮影中の様子を振り返った。

(文=リアルサウンド編集部)

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