中国江西省とカザフスタン、タングステン鉱開発など協力進む

中国江西省とカザフスタン、タングステン鉱開発など協力進む

ボグティー・タングステンプロジェクトの工事現場。(1月撮影、アルマイト=新華社配信)

 【新華社南昌2月8日】中国江西省は2023年、数千キロ離れたカザフスタンのアルマトイ州と友好関係樹立に関する意向書に調印し、中国と中央アジア諸国との協力に新たな内容を加えた。この「友好」は隣人としての交流にとどまらず、協力を力強く推進することも意味する。

 2024年に入り、アルマイトの東北約160キロに位置するボグティー・タングステンプロジェクトがまもなく竣工し、稼働を開始する。「一帯一路」共同建設枠組みのもと、同プロジェクトは中国とカザフスタンの生産能力協力の枠組みにおける重点事業の一つとして、中国と中央アジア諸国が連携して鉱物資源開発を推進するために優れたプラットフォームを提供している。

中国江西省とカザフスタン、タングステン鉱開発など協力進む

江西銅業集団で技能訓練を受けるカザフスタンからの従業員。(2023年10月17日撮影、南昌=新華社配信)

 同プロジェクトは中国銅生産大手の江西銅業集団、恒兆国際、建設大手の中国鉄建が共同で出資、建設し、カザフスタンのZhetisu Volframyが運営を担当する。ボグティー・タングステン鉱山のタングステン鉱石埋蔵量は約1億2千万トンで、露天採掘法を採用する。年間採掘規模は330万トンで、稼働から2年後には選別技術を用いて495万トンに引き上げるとしている。

 同プロジェクトは協力の潜在力を存分に引き出すとともに、地元経済の発展と人々の福祉のウィンウィンも実現している。Zhetisu Volframyの汪中偉(おう・ちゅうい)総経理は「順調な完工と稼働を確保するため、試運転期間に現地の大学卒業者30人含む地元の従業員300人を新たに雇う計画だ」とし、「すでに9人の大卒者を雇用し、江西銅業集団傘下の徳興銅鉱に派遣して技能訓練を受けてもらっている」と明かした。

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