自宅放火で家族3人死亡 男に懲役4年8カ月の実刑判決 長野地裁「刑事責任は相当に重い」【長野市】

去年、長野市の住宅が全焼し3人が死亡した火事で、放火の罪に問われている男に、長野地裁は懲役4年8カ月の実刑判決を言い渡しました。
現住建造物等放火の罪に問われていたのは、火事があった家の次男で就労支援施設作業員の32歳の男です。
起訴状などによりますと去年3月、自宅に火を放って全焼させ、両親と祖母の3人を一酸化炭素中毒などで死亡させたとされます。
これまでの裁判で、被告は犯行時に心身衰弱の状態だったと検察・弁護側の双方が認めていて、量刑が主な争点となっていました。
7日の判決で坂田正史裁判長は、「被告は軽度の知的障害で心身衰弱の状態だったと認められる」としながらも、「虚偽の説明をして放火を隠そうとするなど刑事責任は相当に重い」などとして懲役4年8カ月の実刑判決を言い渡しました。弁護人は、控訴するかは被告と相談するとしています。

© 長野朝日放送株式会社