シャチの群れ、北海道沖で流氷に閉じ込められる 無事脱出か

北海道羅臼町の沖合で6日、シャチ十数頭の群れが流氷に閉じ込められているのが確認された。地元当局は翌7日、姿が見えなくなったとし、脱出できたようだと説明した。

シャチの群れは、羅臼町の沿岸から約1キロメートルの海で6日朝、漁師が発見した。

ドローン(無人機)映像では、シャチは流氷の隙間に密集し、呼吸しようと海面から頭を突き出していた。

群れには若いシャチもいて、数頭は顎から出血しているように見えた。脱出を試みてけがを負った可能性がある。

羅臼町は職員を派遣し、状況を確認した。

映像は日本のテレビも放送。多くの人がシャチを心配し、政府に支援を求める声も上がった。

環境保護団体の一つは、閉じ込められたシャチを逃がすため砕氷船を出動させるよう政府に要請した。

しかし7日になって、状況を確認した羅臼町職員が、シャチの群れは「脱出できたのではないか」と説明。流氷の隙間から抜け出た可能性があるとした。

日本のメディア報道によると、シャチは他の大型のクジラの仲間と異なり、海面下に長くとどまることができず、数分ごとに浮上する必要があるという。

(英語記事 Trapped orcas escape from drift ice near Japan

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