ヒグマが指定管理鳥獣へ 環境省 保護から転換

保護から管理への転換です。去年、全国で人身被害が過去最悪となったヒグマとツキノワグマのクマ類について、環境省は今年度中にも鳥獣保護法に基づく指定管理鳥獣に指定することを決めました。環境省は去年12月から専門家による検討委で、クマ類の追加指定を含む対策方針を検討してきました。鳥獣の指定は、制度が創設された2014年以来で、ニホンジカとイノシシに次ぐ3例目です。指定によって捕獲を行う都道府県は国から財政的な支援が得られます。制度の詳細は検討中ですが、対策の方向性として、人の生活圏にクマ類を侵入させない「ゾーニング管理」や、定期的なモニタリングによる個体数の管理を進めるとしました。電気柵の設置や移動ルートとなる河川敷の刈り払いなども求めています。一方、クマ類は被害の地域差が大きく、捕獲を行う都道府県には個体数を適切に管理するモニタリングを求めるなど、個体群の保全に配慮する考えです。

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