神戸戦でも圧巻プレーでスタンド沸かせたメッシ、香港ではさらに炎上してしまう結末に…一部では陰謀論も

神戸との試合では30分間プレーしたメッシ[写真:©超ワールドサッカー]

インテル・マイアミの一員として来日し、7日にはヴィッセル神戸とのプレシーズンマッチに出場したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ。30分間の出場ながら、何度か見せ場を作って日本のファンを沸かせたが、大きな火種になりそうだ。
【動画】メッシが圧巻の突破から最大の決定機を迎える

メジャーリーグ・サッカー(MLS)の開幕を前に、アジアへのプレシーズンツアーを実行したインテル・マイアミ。サウジアラビアではアル・ヒラル、アル・ナスルと対戦。その後、香港で香港選抜と対戦し、最後に神戸との試合となった。

しかし、サウジアラビアで2試合に出場したメッシは、香港での試合に出場せず。ベンチに座り続けたことで、香港のファンは激怒。さらに、試合に出ずとも、セレモニーなどにも参加せず、政府の担当者がクラブに要請したものの実現せず。デイビッド・ベッカム共同オーナーがスピーチをした際には、ブーイングと返金の要求の声が上がっていた。

来日したメッシは、6日に記者会見を実施。香港でプレーしなかった件を問われ、「サウジアラビアの1試合目に内転筋に違和感があった」とし、ケガの状態が思わしくなかったためにプレーしなかったと説明。しかし、日本では30分プレーし、香港でだけ1秒もプレーすることがなかったこととなった。

この事態を受け中国『環球時報』が陰謀説を唱えるまでに発展している。

『環球時報』は「疑問の声が上がっていたが、今回の状況がその疑惑を倍増させることとなった。また、インテル・マイアミとメッシ自身の誠実さにも疑問が投げかけられている」と糾弾した。

さらに問題となっているのがメッシが何もしなかったこと。ケガでプレーできないことはさておき、ピッチに出て観客やファンと交流することすらせず、その説明すら果たさなかったとして怒りを買っているという。そして「この事件の影響はスポーツの範囲をはるかに超えている」と指摘している。

どうやら試合後に香港消費者委員会には7日午前の時点で629件のクレームが届いているとのこと。多くの意見がチケットの払い戻しを求めるものであり、メッシとインテル・マイアミのSNSにもその声が寄せられている。

また、主催者の動きにも不満が出ているとのこと。ケガは仕方のないことだが、主催者はメッシがプレーできると主張し続けており、詐欺だと感じられているという。

その中で指摘されているのが「政治的な動機」とのこと。香港は壮大なイベント経済を構築する意図を持っているが、それを意図的に利用して香港に恥をかかせることがあったのではないかと噂されているという。

メッシがプレーするアルゼンチン代表は3月に中国で親善試合を行う予定。香港ではないが、近くまで再びやってくる中で、しっかりとした説明をして解決できるのか注目だ。

© 株式会社シーソーゲーム