ユーモア満載 人形リメーク 千厩・福よせ雛展示 11日から3会場で【一関】

せんまやひなまつりでの展示に向け準備が進む福よせ雛=小梨市民センター

 一関市千厩町の「岩手せんまや福よせ雛(びな)プロジェクト実行委員会」(昆野洋子会長)は、11日~3月3日に同町で開かれる第17回せんまやひなまつりの期間中、飾られなくなったひな人形をリメークした「福よせ雛」を町内3カ所に展示する。今年もユーモアを凝らして来場者を楽しませ、同まつりを盛り上げたい考えだ。

 実行委は同町の千厩地区まちづくり協議会、小梨自治振興協議会、蔵サポーターの会で組織。役目を果たしたひな人形を活用する福よせ雛の取り組みに賛同し、2021年度から同まつりに合わせて各団体が制作・展示している。

 今回は千厩酒のくら交流施設と小梨、千厩両市民センターを会場とする。

 このうち小梨市民センターは「田舎の田園風景」がテーマで、田植えから稲刈りまでの米作りなど、昔ながらの農作業をひな人形で再現。「水仙ロード」でのウオーキングといった地区の名物も盛り込んだ。準備に携わっている同振興協議会の佐藤弘子会長は「機械化や農地集約で昔ながらの農作業自体が見られないことも多くなった。昔を思い出して楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。

 また、酒のくら交流施設では、源義経の愛馬大夫黒が千厩で育ったとされることにちなんだ「義経の東下り」と、地元の郷土芸能・愛宕花相撲を人形で表現。千厩市民センターでは、人形が劇を上演している「笑学校学芸会」の展示を行う。

 各会場の展示時間は午前10時~午後4時。

© 岩手日日新聞社