大槌町が台湾へありがとう 現地でイベント出展、魅力もPR

漫画やアニメの祭典に参加し、大槌カイの姿をした現地コスプレーヤーと並ぶ平野公三町長(左)=町提供

 大槌町関係者は4年ぶりに台湾を訪問し、東日本大震災の復興支援への感謝を改めて伝えた。現地のイベントに出展し町の魅力もPR。友好関係をより深め、インバウンド(訪日客)誘致に力を入れたい考えだ。

 平野公三町長ら4人が1月31日~3日に訪問。赤十字組織など3団体に赴き、感謝と復興状況を伝えた。漫画やアニメの祭典では、三陸鉄道大槌駅のイメージキャラクター「大槌カイ」をPR。旅行会社は地引き網体験や虎舞に関心を示したという。

 町によると、震災後に20億円以上の支援を受け、災害公営住宅建設や保育園再建などに充てた。2023年に同町に宿泊した台湾人は約1500人。新型コロナウイルス禍前は年間2千人ほどで回復傾向にある。

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