中国家電大手ハイセンス、23年のテレビ出荷台数2585万台超 世界2位

中国家電大手ハイセンス、23年のテレビ出荷台数2585万台超 世界2位

米国ラスベガスで開幕したCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で中国家電大手の海信集団のブースを見学する来場者。(2023年1月6日撮影、ラスベガス=新華社配信/曾慧)

 【新華社北京2月9日】中国の市場調査会社、北京奥維睿沃科技(AVC Revo、奥維睿沃)がこのほど発表した「世界テレビブランド出荷月次データ報告」によると、中国家電大手、海信集団(ハイセンス)系テレビの2023年の出荷台数は2585万2千台に上り、世界2位を維持した。同社は2022年、前年の4位から2位に上昇した。世界上位5ブランドに入ったテレビメーカーで唯一、6年連続のプラス成長となった。

 奥維睿沃によると、ハイセンスは「自主ブランドの海外進出」と「高級製品の海外進出」を続け、世界の産業配置を最適化し、スポーツイベントでのマーケティングおよびブランド力、販路影響力、製品力を向上させ、2023年の海外出荷台数を12.2%伸ばした。欧州市場は、ハイセンス系テレビの出荷台数シェアが前年比3.42ポイント増の9.9%に達し、世界の主要テレビブランド(上位5ブランド)で伸びが最大だった。北米市場では2.15ポイント増の14.9%となり、日本市場では「東芝」を含むシェアが33.4%で首位に立った。新興市場のアジア太平洋地域や中南米などでは、出荷台数が急成長した。

 中国市場では、2023年12月時点のハイセンス系テレビの販売台数のシェアは26.9%、売上高のシェアは29.1%となり、いずれも業界首位だった。85インチ以上の大画面市場および価格1万元(1元=約21円)以上の高級テレビ市場では、ハイセンス系テレビの小売販売台数のシェアと小売売上高のシェアがいずれも首位を維持した。

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