フィリーズがFA市場の大物投手獲得に動く可能性 米記者が言及

アーロン・ノラと再契約を結んだことを除けば、ここまで比較的静かなオフシーズンを過ごしているフィリーズだが、一部の記者のあいだでは「オフシーズンの遅い時期に大きな動きを起こす可能性のあるチーム」と考えられているようだ。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者はブレイク・スネルやジョーダン・モンゴメリーといったFA市場に残る大物投手を獲得するダークホースとしてフィリーズの名前を挙げ、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者も「マークに同意する」と同様の見解を示している。

フィリーズは自軍からFAとなったノラと7年1億7200万ドルで再契約を結び、ザック・ウィーラー、ノラ、レンジャー・スアレス、タイワン・ウォーカー、クリストファー・サンチェスと5人の先発投手が揃った。しかし、ノラとの再契約後も山本由伸の争奪戦に加わっていたように、さらなる先発投手補強の可能性を排除しているわけではない。ぜいたく税の計算対象となるペイロールはすでに2億5200万ドルを超えており、スネルやモンゴメリーのような大物投手を獲得すると、ぜいたく税の3つ目の基準額(2億7700万ドル)を超過してしまう可能性もあるが、近年のフィリーズはぜいたく税の支払いを厭わない姿勢を見せており、大物投手獲得の可能性は残されていると考えたほうがいいだろう。

現在31歳のスネルは昨季パドレスで32試合に先発して180イニングを投げ、14勝9敗、防御率2.25(メジャートップ)、234奪三振(自己最多)の好成績をマーク。レイズ時代の2018年以来5年ぶりとなる、自身2度目のサイ・ヤング賞に輝いた。スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)の7年2億4500万ドルに迫る大型契約を希望しているとみられ、現在もFA市場に残ったままとなっている。

現在31歳のモンゴメリーは昨季カージナルスとレンジャーズで合計32試合に先発して188回2/3を投げ、10勝11敗、防御率3.20、166奪三振をマーク。自身初の2ケタ勝利を記録し、投球イニング数や奪三振数でも自己ベストを更新した。ポストシーズンでも6試合(うち5先発)で3勝1敗、防御率2.90の好投を見せ、評価を高めた。スネルよりも安価で獲得できる可能性が高いが、モンゴメリー自身はレンジャーズとの再契約を希望していることが報じられている。

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