【東京都薬剤師会】緊急避妊薬の“研修”、申し込み増

【2024.02.09配信】東京都薬剤師会は2月9日の会見で、同会が主催する緊急避妊薬の調剤に関する研修申込が増加している状況を明かした。

東京都薬剤師会(都薬)は「令和5年度オンライン診療に伴う緊急避妊薬の調剤に関する研修会」を、3月11日~3月18日までオンデマンド配信で実施する。都薬独自の仕組みとして、受講後に確認試験を課し、それに通過した人に修了証を渡す仕組みとした。

オンライン診療においては「初診は対面診療」が原則とされているが、緊急避妊薬は性交後72時間以内に内服する必要性がある等迅速な対応が求められることから、「オンライン診療の適切な実施に関する指針」が改訂され、例外的に初診からオンライン診療が可能となっている。それに伴い、薬局の体制整備が求められると共に、オンライン診療における緊急避妊薬の調剤は「研修を修了した薬剤師」が対応することが義務化された。この研修は都道府県薬剤師会が実施しているもの。

今年度の研修に関して、高橋正夫会長は、「改定もあり、申し込みが増えていることは事実」と指摘した。
緊急避妊薬の調剤体制整備については、次期調剤報酬改定で地域支援体制加算の施設基準とする方針が示されている。

なお、この研修会の受講対象者の要件として、「受講した薬剤師の薬局は緊急避妊薬を備蓄し、当該薬の処方箋応需体制を整備すること」を求めている。受講希望者は受講前に予め薬局開設者および管理者の了承を得た上で申込みが必要。

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