JR京葉線問題で千葉県内20自治体 速達性維持するダイヤ復元を要望

JR京葉線問題で千葉県内20自治体 速達性維持するダイヤ復元を要望

 JR京葉線のダイヤ改正に沿線の自治体などが反発している問題で、沿線の千葉市など県内20の自治体はJR東日本に対し、東京への速達性を維持するダイヤに戻すよう求める要望書を提出しました。

 京葉線や直通の外房線などが走る県内20の自治体は2月8日、連名で、東京への速達性を維持するダイヤに戻すよう求める要望書をJR東日本の社長宛てに提出し、9日も同様の要望をJR千葉支社に行いました。

 一連の要望活動後、自治体の代表として報道陣の取材に応じた千葉市の神谷市長によりますと、要望書を受け取ったJR側は、「内房線、外房線からの速達性などにも配慮しながら地域の皆さんとともに柔軟に検討を深めていきたい」と話したということです。

千葉市 神谷俊一 市長
「年1回のダイヤ改正のタイミングでなく、できるだけ早く調整できれば実施していくということと受け止めている。混雑の平準化が課題なら、さまざまな手法で柔軟に考えていくと受け止めている」

 また、外房線沿線の一宮町の馬淵昌也町長は、「東京への速達性を奪い去ることは地域に深刻な影響を与える」として「JR側が明言した“速達性に配慮”に私たちの地域としては期待をかけたい」と述べました。

 要望活動に同行した千葉商工会議所の佐久間英利会頭も、企業誘致等に水を差し「千葉県全体の魅力も失われる」と批判しました。

 京葉線のダイヤ改正は3月16日からで、通勤時間帯、朝の2本を除き、通勤快速を含む快速をすべて各駅停車に切り替えます。

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