ワン・ビン最新作『青春』4月20日公開決定 中国の小さな衣料品工場で働く若者たちを描く

ワン・ビン監督の最新作『Youth (Spring) (英題)』が、『青春』の邦題で4月20日よりシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開されることが決定した。

本作は、自分がやるべき仕事は「世界から見えない人たちの生を記録すること」と語る、『鉄西区』『三姉妹 雲南の子』『死霊魂』などで知られる中国出身のワン・ビンによるドキュメンタリー映画。長江デルタという上海を中心に大河・長江の下流一帯に広がり、中国の高度経済成長を支えた地域を舞台に、織里という町の小さな衣料品工場で働く10代後半から20代の若い世代の労働と日常を捉える。長江デルタの経済規模は、ここだけで日本のGDPをはるかに上回っているという。

また本作は、第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品されているほか、第60回金馬奨最優秀ドキュメンタリー賞、第49回ロサンゼルス映画批評家協会エクスペリメンタル賞も受賞している。

あわせて公開されたポスタービジュアルでは、織里で働く従業員たちの姿が切り取られている。

なお、東京のシアター・イメージフォーラムでは、同時期にワン・ビン監督の過去のドキュメンタリー『鉄西区』『鳳鳴-中国の記憶』『収容病棟』『苦い銭』『死霊魂』の上映も予定されている。

(文=リアルサウンド編集部)

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