千葉大学の学長選に、教授会や卒業生有志が「疑義がある」などとして、選考結果への説明を求めている問題で、次期学長を選んだ選考会議は、選考結果について、「学長としての適性を審査した」結果だと説明する文書を公表しました。
千葉大学は1月、学長選考会議で3人の候補者の中から教職員による投票で次点だった医学部付属病院長の横手幸太郎教授を次期学長に選びました。
これに「疑義がある」として、千葉大学大学院人文科学研究院教授会が選考会議の議長に教職員による投票結果を覆す選考結果に至った理由の説明を求める質問書を提出し、卒業生の有志も説明求める署名集めを始めました。
公表された文書では、2023年10月からの選考過程のほか、「学長の資質」や「研究」「大学運営」など選考基準が明記されています。
その上で「適正に手続きを進め、教職員による投票結果を参考に、求められる学長像に基づき、 学長としての適性を審査した」と説明しています。