「サッカーをダメにする」国際サッカー評議会、“ブルーカード”導入を検討、SNSでは賛否の声

国際サッカー評議会(IFAB)が、新たなルールとして「シンビン」と「ブルーカード」の導入を検討していると、複数メディア が報じ、話題を呼んでいる。

シンビン(Sin-bin)とは、英語で「シン(Sin=罪、過失)」と「ビン(Bin=箱)」を組みあわせた単語。

選手がフィールドから一時的に退場させられることを指す。

アイスホッケーには、シンビンの名前の由来通り、「ペナルティボックス」が存在しており、反則を犯した選手が出場停止時間中に入るベンチがある。

シンビンはラグビーでも導入されており、反則したプレーヤーは10分間、フィールド外に出なければいけない。

今回導入が検討されている新ルールでは、シニカルなファウルを犯したり、審判に反感を示したりした選手が10分間、フィールドから退場させられる可能性があるという。

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※ローラーホッケーで使われているブルーカード。

IFABは今回、シンビンのトライアルの一環として、「ブルーカード」の導入も検討している。

ブルーカードは、得点につながる可能性がある攻撃中に犯したファウルや反則に限って運用される。

これまでイエローカード、レッドカードの2枚を使用してきたが、ブルーカードが新たに加わることで、他のカードとの組み合わせも気になるところ…。

テレグラフ 紙によれば、ブルーカード2枚、もしくはイエローとブルーの組み合わせの場合、レッドカードを提示される可能性があるという。

また同紙は、イングランドサッカー協会(FA)が、来季の男女FAカップでブルーカードを試す大会に、ボランティアの導入を検討していると報じた。

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※イメージ画像。

これらの新ルールの試験的導入には、さまざまな意見が集まっている。

欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンドル・チェフェリン会長は、シンビン導入を非難 。UEFAでは、新ルールは適用されないと語った。

「シンビンの導入、それはもうサッカーではない。UEFAの競技大会で使うことはないだろう」

「IFABには、欧州の構成メンバー(イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの各サッカー協会)が4人いる」

「彼らが、サッカーの利益に反するような決断をするとは思えない」

「ルールの変更は、必要ないと思う。フットボールの歴史を変えた重要人物として、後世に記憶される必要はない」

SNSでは、賛否の声が寄せられている。

💬「ブルーカードの導入、いいと思う」

💬「おもしろいことになりそう。これらのルールは実際、どのように使われるんだろうか」

💬「サッカーをダメにするルールを作るなんて、何事だ」

💬「記事によれば、ブルーカード2枚=レッドカードになるんだよね。じゃあイエローカードで良くね?って」

💬「審判は、いつからシニカル、シニカルじゃないを選べるようになったのか?ただでさえ、ファウルの判断に疑問を感じることが多いのに、さらに混乱させる気か?」

💬「ゴールキーパーは、シンビンで一時退場になったらどうなるのか…」

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