子育て世帯が住みやすい駅、3位は「清澄白河」、2位は「築地・新富町」…1位は?

画像は清澄白河駅

大東建託は2月、「子育て世帯の街の住みここちランキング2023(首都圏版)」を発表した。調査はインターネット上で行われ、20歳以上50歳以下の既婚で子どもがいる世帯を「子ども世帯」として抽出。首都圏在住の6万2575人から2019年から2023年にかけて有効回答を得た。

「子育て世帯の住みここちランキング・駅部門」で1位を獲得したのは、東京都世田谷区の「奥沢(東急目黒線)」だった。2年連続でトップという結果だ。居住者からはこんな声が寄せられた。(文:長田コウ)

「閑静な街並みが維持されており住民が協力し合って支えている感じが伝わってくる」(49歳男性/管理職)

「閑静な住宅街。治安がよい。幹線道路へのアクセスの良さ」(37歳女性/事務職)

2位以下の駅もアクセスの良さが魅力

第2位は2年連続で、東京都中央区の「築地・新富町(東京メトロ日比谷線)」。居住者たちの声で目立ったのは、アクセスの良さだ。

「各所へのアクセスがよく、閑静で、公共の施設も充実しており、生活がしやすい」(46歳女性/パート)

「地下鉄や車どちらを利用してもアクセスが良く、お出かけの際は色々行けて交通の便が良い」(31歳女性/パート)

3位にランクインしたのは、東京都江東区の「清澄白河(東京メトロ半蔵門線)」だった。こちらもアクセスの良さだけでなく、子育てにうれしい環境が揃っているようだ。

「どこへ行くにアクセスが良く、大きな公園やスーパーも充実している」(47歳女性/会社経営者)

「少し歩けばお店やカフェ、雑貨屋さんなど活気があるが、住宅街は基本的に静かで車通りも少なく住みやすい、都心に近い」(32歳女性/技術研究職)

自治体部門1位は「東京都中央区」、2位は「東京都武蔵野市」

続いて「子育て世帯の住みここちランキング・自治体部門」も見ていきたい。

第1位は「東京都中央区」で、3年連続で1位という高い評価を得ている。居住者からは、満足度の高いコメントが寄せられている。

「とにかく治安が良く生活環境が整っており小さな子どもを育てる環境をしては申し分ない。非常に満足」(34歳男性/管理職)

「徒歩圏内である程度すべて揃う。歩道が広く、子どもにも手厚い制度」(34歳女性/専業主婦)

第2位は、打って変わって「東京都武蔵野市」だ。「自然があり買い物するとこも充実していて子育てしやすい環境」や「子どもが遊べる公園や子育て広場が充実している」という声からも、子どもを伸び伸びと育てられる環境が魅力のようだ。

第3位は「埼玉県さいたま市浦和区」。「パトロールなどで地域の方が子どもの安全を守ってくれている」「治安が良く、落ち着いている」といった声が上がった。子育て世帯には、安全面は最重要項目といっても過言ではないだろう。

トップ10の自治体は、「生活利便性」または「親しみやすさ」のいずれかの項目で10位以内に入っていた。加えて、子育て世帯にとって「行政セービス」も重要なポイントだ。トップ10の自治体には、「行政サービス」の項目で10位以内に入っている自治体も5つあった。「生活利便性」「行政サービス」「親しみやすさ」は、子育て世帯の「住みここち評価」に大きく影響を与えていると言えそうだ。

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