色とりどり「うすき雛めぐり」始まる 2千組4千体を展示【大分県】

「うすき雛めぐり」で、会場に飾られたうすき雛を観賞する来場者=9日午前、臼杵市臼杵の市観光交流プラザ
城下町のひな祭りイベントが開幕

 【臼杵】臼杵市の「うすき雛めぐり」が9日、市中心部で始まった。展示会場や商店などに多数のひな人形が飾られ、訪れた観光客らを魅了している。3月10日まで。

 うすき雛めぐりは、2006年に市民有志が紙びなを創作し、イベントに仕立てた。江戸後期、当時の臼杵藩が質素倹約のため、町人に紙製のひな人形しか飾るのを許さなかったことに由来する。

 市観光交流プラザ、久家の大蔵、旧真光寺、サーラ・デ・うすきの主会場4カ所と八町大路商店街の店舗に、和紙などで作った「うすき雛」計2千組4千体を展示。千葉県松戸市から訪れた植田峰子さん(67)は「紙のおひなさまは初めて見た。色とりどりの衣装が美しいですね」。

 期間中、飲食店などでひな祭りにちなんだ特別メニューを提供。協力店で買い物や飲食を楽しみ、スタンプを集めて応募すると、抽選で特産品などが当たる。問い合わせは臼杵市観光協会(0972.64.7130)。

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